IBM、X3チップセットを採用したx86サーバを発表

John G. Spooner(CNET News.com) 2005年02月23日 21時09分

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 IBMは米国時間22日、新しいサーバシリーズを発表した。これらの製品には、独自開発のサーバ用チップセット「Summit」の最新版となる「X3」が採用されている。

 X3は、メインフレームで実現しているバーチャライゼーション(仮想化)などの機能を、Intelプロセッサ搭載の比較的低価格なサーバでも可能にすることを狙いに開発されたチップセットで、これを採用したサーバは性能が向上し、競合製品との差別化が可能になる。チップセットは、ある意味で人間の中枢神経系のような役割を担うもので、プロセッサと他のパーツとのデータのやり取りや、I/O(入出力)の制御を行っている。

 サーバメーカー各社は、一般にIntelやServerWorks製のチップセットを採用している(ServerWorksは現在Broadcomの1部門)。しかし、IBMは1998年に独自路線を選択した。当時、Intelプロセッサのサーバ設計により多くのリソースを投入し始めていた同社は、独自のチップセットを開発する取り組みに着手した。

 以来、IBMは独自のサーバ用チップセットを採用している。同社は2001年末に、Summitチップセットを搭載する最初の製品を発表した。DellやHewlett-Packard(HP)も自社のサーバにIntelプロセッサを採用しているが、Summitチップセットは、これらの他社製品に対するIBM製サーバの差別化に一役買っている。

 IBMはX3の設計にあたり、プロセッサ--メモリ間の遅延(レイテンシ)を短縮するなど、いくつかの改良を加えた。レイテンシの短縮は、メインメモリからプロセッサへのデータ転送速度の高速化に役立つため、結果としてシステム全体の性能が向上することになる。また、同社によると、X3チップセットはバーチャライゼーション(仮想化)エンジンを搭載し、しかもこれまでのモデルに比べて低コストになっているという。バーチャライゼーションとは、異なる複数の処理を同時に行うために、マシンを複数の区画(パーティション)に分割する技術。IBMはユーザーに対して、現在複数の旧型サーバを使って処理しているタスクを、性能に勝るX3サーバなら1台で処理できるとアピールすることになる。

 IBMはこれから数多くのサーバにX3チップセットを搭載していく。同社初のX3搭載サーバとなるeServer xSeries 366には、Intel最新の64ビット対応Xeonプロセッサを4基を搭載することが可能だという。またデュアルコアのXeonチップが登場すれば、同チップの搭載も可能になる。xSeries 366の基本構成価格は約6000ドルで、約90日以内に出荷されることになると、IBMは声明の中で述べている。

 また同社では、さらに多くのプロセッサを搭載するX3サーバの計画も明らかにしている。昨年同社の幹部らは、同チップセットを採用した64プロセッササーバをリリースすると述べていた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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