MCI、ベライゾンの買収提案を受け入れ--総額76億ドル

Marguerite Reardon and Dawn Kawamoto(CNET News.com) 2005年03月30日 17時12分

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 長距離通信会社MCIの買収をめぐる地域電話会社Verizon CommunicationsとQwest Communicationsの争いに、もうすぐ決着がつきそうだ。

 MCIの取締役会は米国時間29日、Verizonが新たに示した買収提案を受け入れたと発表した。Verizonが再提示した提案には、買収額の増加や、Verizonの株価が下落した場合のMCI株主保護策などが盛り込まれていた。

 これを受け、VerizonはMCIを総額76億ドル(配当金40セントを加えると1株当たり23.50ドル)で買収することになる。MCIの株主が受け取る現金は、当初提案より2.75ドル増え、1株当たり8.35ドルとなる。

 2月にMCI取締役会は、Qwestからの提案を退け、67億5000万ドルというVerizonからの提案を承認している。しかし、その後、Qwestが買収提示額を引き上げたため、MCIはQwestとの交渉を再開した。Verizonは3月に入り、28日深夜12時までを期限に、MCIがQwestと交渉を継続することを認めていた。

 米国西部の人口の少ない14州で事業を展開するQwestは、Verizonよりも財務状況が悪いと見られている。Verizonは、米国北東部や中部大西洋岸地域の人口の多い州での事業を独占しており、ニューヨークやボストンなどの大都市も同社の事業地域に含まれている。

 しかしQwestは、同社の提案のほうがMCI株主にとって有益であると主張してきた。Qwestの提案内容に従った方が、Verizonの案を受け入れた場合に比べ、経費を2倍削減できるというのがQwestの主張だった。またQwestは、Qwest-MCI間の契約の方がVerizon-MCI間の契約よりも法的手続きが迅速に進むと述べてきた。

 今回のMCI取締役会の決断を受けても、Qwestは希望を捨てていない。Qwestは28日、総額85億ドルという買収提案に対する回答を4月5日まで待つつもりだと述べた。

 Qwestは声明の中で「Verizonは、買収提案の内容や提示額を変更する権利を有する」と述べた。「しかし、われわれの提案のほうが株主にとって有益であると確信している。今後も状況を見ながら、株主/顧客/従業員の最大の利益のために何をすべきか、判断していく」とVerizonは言う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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