ビジネスの継続性と仮想化が今後のストレージのキーワードに--EMCジャパン

インタビュー:西田隆一(編集部)
文:奥隆朗(編集部)、写真:津島隆雄 2005年04月13日 10時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
高可用性ストレージベンダーとして知られているEMCジャパン。企業内の業務プロセスの電子化によってデータ量とその重要性が増大するのを追い風に同社は成長を遂げてきた。e文書法や個人情報保護法の施行により、ストレージに対する信頼性や可用性への需要が高まっている。日本市場においてEMCジャパンはどのようなソリューションを提供し、競合他社との差別化を図っていくのか。EMCジャパン代表取締役社長のエドワード・ナイハイゼル氏に、日本市場での同社の戦略と今後のソリューションについて話を聞いた。

バックアップよりも継続性が重要に

--日本ではe文書法や個人情報保護法の施行によって、システムに対してコンプライアンス(法令遵守)を重視する動きがでてきました。こうしたニーズの変化をEMCではどのように捉えていますか。

 法整備に伴ってシステムを再構築する動きは、日本でも顕著に表れています。法整備の先行する米国では、当然、同様の法律が施行されているのに加え、データ管理の基準が厳しくなりつつあるため、コンプライアンスを重視したストレージシステムの構築が求められてきました。EMCとしても、今年の日本市場の重点戦略にコンプライアンスを掲げています。

 コンプライアンス以外の重点策としては、製品・サービスラインアップの拡充が挙げられます。例えば、企業はコスト削減を求められており、その状況にも対応しなくてはなりません。世界的に見てもIT投資の伸びは鈍化してきており、2004年度では対前年比4%程度の伸びにとどまっています。これに対して企業が保持するデータ量は、業務の電子化の影響によって、容量ベースで年間60%増大しているという統計もあります。

--データの重要性が増すとともに、その保存の仕方なども徐々に変わりつつあります。

 ストレージを語るうえで必要となるのが、どのようにデータを使用するかを見極めることです。現在のストレージの需要は、バックアップとアーカイビングに重点が置かれています。例えば、今まで紙文書で保存されていたものが電子化されることにより、必要なときに必要なリソースにアクセスできるようになります。

 また、米国で「9.11」のテロが生じて以来、バックアップよりもビジネスの継続性、つまりコンティニュイティが求められるようになっています。このビジネスコンティニュイティを高めるには、被災後のリスタートをいかに速くするかが焦点となります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
藤本恭史「もっと気楽にFinTech」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
米ZDNet編集長Larryの独り言
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
田中克己「2020年のIT企業」
大木豊成「Apple法人ユースの取説」
デジタル未来からの手紙
モノのインターネットの衝撃
松岡功「一言もの申す」
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
今週の明言
アナリストの視点
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
スマートデバイス戦略
セキュリティ
ネットワークセキュリティ
セキュリティの論点
スペシャル
de:code
Sapphire Now
VMworld
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
デプロイ王子のテクノロジ解説!
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
さとうなおきの「週刊Azureなう」
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
北川裕康「データアナリティクスの勘所」
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
Windows Server 2003サポート終了
実践ビッグデータ
中国ビジネス四方山話
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化