グーグル、Gmailでフィッシング対策ツールの試験運用をスタート

Renai LeMay (ZDNet Australia) 2005年04月05日 11時08分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Googleは、人気の高い同社の無償ウェブメールサービスで、フィッシング対策ツールを試験的に運用し始めた。このツールは、詐欺の可能性のある電子メールを見つけると、ユーザーに注意を促す仕組みなっている。

 このソフトウェアは、Gmailユーザーがフィッシングの可能性があるメッセージを開こうとすると、大きな赤いダイアログボックスを表示させる。このボックス内には、「警告:このメッセージの送信元は偽装されている可能性があります。メッセージに含まれているリンクをたどる場合や、送信者に個人情報を提供する場合などは、十分注意を払ってください」と記されている。また、このサービスには、電子メール詐欺に関するGmailのヘルプページをいつでも参照できるように、ハイパーリンクも張られている。

 また、Gmailは今後、疑わしいHTMLメールに含まれるすべてのハイパーリンクを削除して、ユーザーのシステムを詐欺的なウェブサイトから守るようになる。ただし、電子メールのオリジナルコードを調べれば、そうしたウェブサイトのアドレスにアクセスできる機能をGoogleは提供する。

 Gmailには、スパムメールを報告するための「Report Spam」ボタンもよく目立つ位置に追加された。これを利用してスパムに指定されたメッセージは別個のフォルダに移され、Googleのスパム対策ソフトウェアでもこれを把握することになる。Googleのヘルプページには、「より多くのスパムを報告してもらうことで、われわれのシステムは、こうした迷惑なメッセージをより効率的に排除できるようになる」と記されている。

 Googleは2004年、これとよく似た「Report Phishing」ボタンを設けて、ユーザーに利用してもらおうとしたが、このボタンはややわかりにくいものだった。

 Googleはこのほかにも、不審な電子メールを排除する取り組みを進めてきており、昨年10月には電子メールサーバに「DomainKeys」を導入している。DomainKeysは、Yahooが提唱するテクノロジーで、メッセージの送信元の正当性を確認するためのもの。Yahooでは2004年11月からこれを自社のメールサーバに導入している。

 DomainKeysは、電子メールを使った成り済ましや、正規のアドレスから送られたように見えるが実はほかの場所から送られてきているスパムメッセージなどの阻止を目的に開発された技術。

 DomainKeysを利用した場合、各メッセージに暗号化されたデジタルタグが付与され、これと正規アドレスを集めたデータベースの情報を比較することで、その出所を確認することになる。受信したメッセージのタグとデータベースの情報が一致しないときは、そのメールが受信者の受信箱に入ってくることはない。

 DomainKeysと同様の技術は、ほかにも存在している。「Hotmail」サービスを提供しているMicrosoftでは、「Sender ID」というウェブメールサービス用の認証技術を支持している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
セキュリティ

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
藤本恭史「もっと気楽にFinTech」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
米ZDNet編集長Larryの独り言
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
田中克己「2020年のIT企業」
大木豊成「Apple法人ユースの取説」
デジタル未来からの手紙
モノのインターネットの衝撃
松岡功「一言もの申す」
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
今週の明言
アナリストの視点
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
スマートデバイス戦略
セキュリティ
ネットワークセキュリティ
セキュリティの論点
スペシャル
de:code
Sapphire Now
VMworld
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
デプロイ王子のテクノロジ解説!
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
さとうなおきの「週刊Azureなう」
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
北川裕康「データアナリティクスの勘所」
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
Windows Server 2003サポート終了
実践ビッグデータ
中国ビジネス四方山話
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化