“技術のための技術”ではなくユーザーと向き合う
ハードウェアを軽量化・小型化する技術力において、日本の右に出る国はないでしょう。こうしたことから、ノートPC用プロセッサの開発を中心とするAMD Japan Engineering Labを立ち上げました。ノートPCにもPowerNow! テクノロジを搭載し、CPUの負荷が少ないときにはクロック数を下げることで消費電力の抑制を実現しています。
また、サーバについては2004年12月に新宿オフィス内に「AMD アジア・クラスタ・ラボ」を設置し、実際にエンドユーザーやパートナーの方々に検証していただく環境を整えています。
そうです。ともすればITの世界は、「技術革新のための技術革新」に陥りがちですが、それでは発展はないと思っているのです。競合他社に対する施策にも当てはまることですが、“技術のための技術”では決してエンドユーザーのためになりません。われわれはまず、エンドユーザーと直に向き合うことから始めます。そこで得た意見や要望を、いかに技術で解決するか。つまり、AMDが語る「技術」とは純粋にエンドユーザーがあってこその技術なのです。その技術を広めるために、リーダーシップを取って、ソフトベンダーやサーバベンダーと幅広くパートナーシップを組んでいく。これが64ビット化であり、デュアルコアの分野でわれわれが先駆者だといわれるゆえんです。