Novellがファイル共有用途のLinuxを出荷--Windows Serverに対抗

日川佳三(編集部) 2005年04月14日 13時35分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ノベルは5月23日、Windows Serverに対抗する製品でファイル/プリンタ共有サーバ用途をにらんだサーバ製品「Novell SUSE Open Enterprise Server」(OES)を出荷する。同社の企業向けLinuxであるSUSE LINUXにソフト群を追加したパッケージである。価格はオープンで、市場推定価格は1サーバで68万2500円(税込み)。

 OESは、ユーザ権限の管理機能を高めたファイル/プリント・サーバである。Novell eDirectoryと呼ぶLDAP準拠のディレクトリ・サービスと、Novell Nsure Identity Managerと呼ぶユーザ管理機能を用いてユーザ情報を一元管理する。この分野ではWindows Serverがオフィスに浸透しているという状況がある。Windows Serverは標準でCIFSによるファイル/プリンタ共有機能と、ActiveDirectoryによるLDAP準拠のユーザ情報管理機能を持っている。

 OESは、こうしたオフィスの情報管理サーバの地位を狙う。OESのファイル/プリンタ共有プロトコルにはNetWareで使われてきたNCP(NetWare Core Protocol)を標準で使う。もちろん、Linuxであるため、NetWareのプロトコルであるNCP以外に、Samba(CIFS)もNFSサーバも搭載する。

 最大の特徴は、Novell Storage Servive(NSS)と呼ぶファイル・システムを採用し、ファイルへのアクセスにユーザ権限を細かく設定できる点である。Unix標準のファイル・システムのパーミッションとは別に、ファイルやディレクトリ(フォルダ)の存在を見せるか否かを設定できる。権限のあるユーザだけにファイル名が見えるが、権限のないユーザにはファイルがあること自体が分からないといった運用が可能になる。従来は、ファイルの読み出し、書き込み、実行を制御できるだけだった。

 その他の主な特徴は以下の通り。サーバの可用性では、Novell Cluster Serviceと呼ぶ最大32ノードまでの高可用性クラスタリング機能を持ち、災害対策の遠隔地バックアップなどが可能になる。クライアントPCの利便性では、Novell iFolderと呼ぶクライアントPCのデータをOESのファイル・サーバでバックアップする機能を備えた。また、NetWareやWindows NTの管理情報を引き継いでOESに移行するためのマイグレーション・ツールも用意した。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
OS

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
藤本恭史「もっと気楽にFinTech」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
米ZDNet編集長Larryの独り言
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
田中克己「2020年のIT企業」
大木豊成「Apple法人ユースの取説」
デジタル未来からの手紙
モノのインターネットの衝撃
松岡功「一言もの申す」
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
今週の明言
アナリストの視点
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
スマートデバイス戦略
セキュリティ
ネットワークセキュリティ
セキュリティの論点
スペシャル
de:code
Sapphire Now
VMworld
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
デプロイ王子のテクノロジ解説!
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
さとうなおきの「週刊Azureなう」
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
北川裕康「データアナリティクスの勘所」
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
Windows Server 2003サポート終了
実践ビッグデータ
中国ビジネス四方山話
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化