EMC、買収企業のバックアップ/リカバリ製品でSMB市場の拡大をねらう

藤本京子(編集部) 2005年04月14日 20時53分

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 EMCは4月14日、中小企業(SMB)向けのデータバックアップおよびリカバリソフトの「EMC Dantz Retrospect 7 Windows版バックアップ/リカバリ・ソフトウェア」を同日より販売開始すると発表した。同ソフトウェアは、米EMCが2004年10月に買収した企業Dantz Developmentが提供していた製品だ。

 米EMCのEMCソフトウェア EMC Dantz ワールドワイドセールス&マーケティング担当副社長 ヴィクトリア・グレイ氏は、EMCがDantzを買収した理由について、「SMBは成長率の高い市場だ。Dantzは20年に渡る同市場での経験があり、強力な販売チャネルや市場ノウハウを持っている。Dantzの買収によりEMCは、これまで主な顧客だった大企業やデータセンター向け事業に加え、SMB戦略を強化することができる」と説明した。

米EMC EMCソフトウェア EMC Dantz ワールドワイドセールス&マーケティング担当副社長 ヴィクトリア・グレイ氏

 EMCは、2003年7月にLegato Systemsを買収し、Legatoの提供してきたバックアップ・リカバリソフトNetWorkerを製品群に加えた。さらにRetrospectを提供することについてグレイ氏は、「両製品は補完的な関係にある。NetWorkerはデータセンターなど大規模なシステムに適した製品で、SAN、NAS、DASなどのネットワーク環境もサポートする。一方のRetrospectは、IT管理者のいないSMBでも利用できるよう、使いやすさに重点を置いた製品で、デスクトップやノートパソコンでも管理できる製品だ」としている。

 EMCでは、将来的にNetWorkerとRetrospectを同一環境で利用できるようにする。現在、NetWorkerの管理コンソールからRetrospectも動かせるよう、開発が進められている。

 最新版のRetrospect 7には、次のように機能が強化された。まず、ウィザードによって設定やバックアップ、復元などがより使いやすくなった。また、高速なディスクへのバックアップと、安全なテープへのバックアップを併用するマルチステージバックアップが可能となった。このほか、フルバックアップをオフラインで行うことでネットワークへの負担を最小限に抑えたり、ファイバチャネルやiSCSIなどのテープバックアップデバイスをサポートしたりしたことなどが特徴だ。

 Retrospectの販売は、これまで日本国内でDantzの販売代理店となっていたアクト・ツーおよび報映産業を通じて行われる。現時点ではEMCジャパンおよびEMCジャパンのパートナーからは提供されていないが、順次販売開始する。価格は、Retrospect 7 Multi Server Windows版が19万8450円(税込)から、同Single Server Windows版が9万3450円(税込)からとなっている。

 米EMC EMCソフトウェア EMC Dantz インターナショナルセールス担当ディレクターのジュリエット・レプート氏は、「Dantz製品の日本における売上は、これまで全世界の同製品の売上の10%となっていた。日本では今後、人的なリソースを強化する予定で、そのリソースを使って20%にまで拡大させたい」と述べた。

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