XMLメッセージをアイテム単位で逐次処理--東京エレクトロンがXMLアクセラレータ新版を出荷

日川佳三(編集部) 2005年04月21日 21時31分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京エレクトロンは5月初頭、米DataPower Technologyが開発したXML処理専用装置「XA35 XMLアクセラレータ」の新版を出荷する。新版では、1Tバイトなど従来よりも巨大なXMLメッセージを処理できるようにした。価格は据え置きで980万円。

XA35 XMLアクセラレータ

 XA35 XMLアクセラレータは、ウェブアプリケーション・サーバに成り代わってXMLメッセージの解釈を代行する専用装置である。例えば、サプライチェーン管理業務で、注文票のXMLデータをXSLTを用いて別のXMLデータに変換するといった場面で、XML処理を高速に実行できるようになる。

 専用装置を用意した背景には、Apache Xalan TransformerなどのようなソフトウェアのXSLT処理エンジンをウェブアプリケーション・サーバ上で動作させると、CPU負荷が高くなるという状況がある。

 XA35 XMLアクセラレータの使い方は2つある。1つはウェブアプリケーション・サーバのプロキシ(代理)として動作するモードで、WebサービスのリクエストをXA35 XMLアクセラレータが直接HTTPで受ける。XSLTによるXML変換を経たあとで、ウェブアプリケーション・サーバにXMLデータを引き渡す。

 もう1つはウェブアプリケーション・サーバのコプロセッサとして使うモードで、ウェブアプリケーション・サーバからXML変換処理の要求を受けて、変換後のXMLデータを返信する。コプロセッサとして使う方法は2つで、HTTPをインタフェースに要求処理を実施する方法と、Jaxpと呼ぶJavaのAPIを用いて要求処理を実施する方法がある。いずれもプログラムの書き換えが必要で、IPネットワークを経由して処理を依頼する。

 従来のXA35 XMLアクセラレータは、XMLメッセージごとに、メッセージを受信し終わるまで処理を実行できなかった。このため、搭載メモリなどの都合上、数100Mバイトを超える巨大なXMLメッセージの処理ができなかった。新版ではファームウェアを更新したことにより、XMLのストリーミング・データの逐次処理が可能になった。入れ子構造を持つXMLメッセージのうち、小さな開始タグと終了タグに挟まれた個々のアイテムごとに独立してXML処理を実行するのである。

 XA35 XMLアクセラレータは、実証実験ベースで、複数のアイテムにデータを分割した1TバイトのXMLメッセージの逐次解釈に成功している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
藤本恭史「もっと気楽にFinTech」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
米ZDNet編集長Larryの独り言
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
田中克己「2020年のIT企業」
大木豊成「Apple法人ユースの取説」
デジタル未来からの手紙
モノのインターネットの衝撃
松岡功「一言もの申す」
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
今週の明言
アナリストの視点
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
スマートデバイス戦略
セキュリティ
ネットワークセキュリティ
セキュリティの論点
スペシャル
de:code
Sapphire Now
VMworld
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
デプロイ王子のテクノロジ解説!
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
さとうなおきの「週刊Azureなう」
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
北川裕康「データアナリティクスの勘所」
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
Windows Server 2003サポート終了
実践ビッグデータ
中国ビジネス四方山話
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化