ノキアこそ、ネットスポンサーの鏡--TheFeatureサイトでの実験に注目

Chris Jablonski(ZDnet.com) 2005年05月02日 19時33分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 どこかの企業が金を出しているコンテンツというと、通常は読者からそっぽを向かれるものだ。そういうコンテンツは、スポンサー企業の肩を持つ内容か、それとも当たり障りのない無味乾燥なものになっていて、与えるものに比べて得るもの少ないと自動的に考えられてしまう。ところが、「TheFeature」にはこうしたステレオタイプはあてはまらない。Nokiaをスポンサーとするこのサイトでは、急速に複雑化しつつあるモバイルテクノロジーやトレンドを紹介している。Nokiaはコンテンツに細かく口出ししないため、このサイトの編集者は完全に好きなことが書ける。実際に、Douglas Rushkoffというこのサイトのメンバーは先日次のように記していた。

 「私はTheFeatureのライターとして、Nokiaの干渉しない姿勢に感銘を受けていると言わなくてはならない。われわれはみな携帯電話業界のある面について非常に否定的な記事を書いており、Nokiaを批判したことさえあるが、それでもNokiaの人間からは1つもネガティブなフィードバックを受けていない。記事が検閲にかけられたことも1度もない。世間には、スポンサーの意向で記事の内容が変更されたり、記事全体が没になったという話がたくさんある。Time誌やNew York Times紙、NBCなど、表向きは信頼できる公正無私なメディアでさえ、裏では企業各社の利害に反するという理由で、そうしたことをたくさん行っているのだ」

 こうした形でTheFeatureを支援するNokiaには、一体どんな見返りがあるのだろうか。これに対する答えとして私は、長期的な視野に立ったものしか見付けられない。たとえば、批判的で情報通のワイヤレスカルチャーをつくり出すことで、Nokiaは自社の市場を創造/拡大することができる。また、TheFeatureをワイヤレス業界の権威ある情報源にすることで、Nokiaは複雑な問題を解決するソリューション提供者としての存在感を確立することもできるだろう。

 しかし、何よりも重要なのは、Nokiaがこのようなプロジェクトに資金を提供し、そのまま背後から見守っていることで、自社が長い時間がかかる真理のテストに挑む自らの力を信じていることを示している点だ。TheFeatureは実際に素晴らしいプロジェクトで、ひとひねりした新手のマーケティング実験などでは決してない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

SpecialPR