日本オラクル、携帯電話にデータベースを搭載、企業向け携帯アプリ市場狙う

WebBCN (BCN)

2005-05-18 10:45

 日本オラクル(新宅正明社長)は5月17日、携帯電話へのオラクルデータベー ス「Oracle Database Lite 10g for Symbian」の搭載を可能にし、企業向け携 帯電話アプリケーションへの対応を拡張すると発表した。

 「Oracle Database Lite 10g」は、携帯情報端末(PDA)やノートパソコン などに最適化された小型版のOracleデータベースを中心としたモバイルソリュー ションのための統合ソフトウェア。米オラクルは、携帯電話の基本ソフト「Symbian OS」が世界的に普及する可能性をいち早く捉え、同OSに対応したモバイル専用超軽量データベース管理ソフト「Oracle Database Lite 10g for Symbian」を開発した。

 日本オラクルでは、「Oracle Database Lite 10g for Symbian」の国内市場 への投入に先駆けて、企業向け携帯電話アプリケーションの新たな実現方法を 提案していく。同社のパートナーが提供する「On Oracle」パッケージアプリ ケーションの「Symbian OS」および「Oracle Database Lite 10g」への対応支 援や既存顧客へのシステム拡張提案、オラクル技術の価値を付加した新規提案 活動も推進する。

 現在、「Oracle Database Lite 10g for Symbian」への対応を表明している パートナーは、ソフトブレーン、テニック、エヌアイデイ・アイエス、エイビ スシステムソリューション、システムズナカシマなど。各社のパッケージソフ トは、ビジネスプロセスマネジメント/営業支援(SFA)/顧客管理(CRM)/フィールドサービス業務/保守業務(FFA)/ロジスティックス/位置情報システム(LBS)/従業員システムといった各業界や業種・業態に対応している。 日本オラクルでは、モバイルを有効に適用できる業種を分析し、これらを総合 的に支援していく計画。

 なお、「Oracle Database Lite 10g for Symbian」とパッケージアプリケー ションの実証は、オラクルとNTTドコモが共同開発した「Enterprise Mobile Framework(EMF)」のアーキテクチャを拡張し、新たにNTTドコモが開発したビ ジネスFOMA上で行う。

 今後、直接顧客から要求されるシステム統合への対応を視野に入れ、「Oracle Database Lite 10g」や「Symbian OS」を利用したシステム開発のトレーニ ングをパートナー各社に提供し、技術支援を行っていく予定。

日本オラクル

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