日立、セキュリティPCの第2弾はブレードPCにデータを集約

別井貴志(編集部) 2005年05月23日 22時30分

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 日立製作所の情報・通信グループは5月23日、「セキュアクライアントソリューション」のラインナップを拡充したと発表した。

 2005年2月に発表した第1弾のソリューションでは、ハードディスクを搭載しない「セキュリティPC」と呼ばれる「FLORA Se210」をクライアント端末として、フラッシュメモリカードにセキュリティ機能を実装した標準規格Mc-EX規格のICカード認証装置「KeyMobile」、VPNソフトウェア、通信制御ソフトウェアなどで構成され、FLORA Se210とkeyMobileを通じた認証により、VPNを通じてオフィスのホストにリモートアクセスするかたちだった。ハードディスクを搭載しないので、セキュアPCを紛失・盗難しても、情報漏えいの心配がないほか、keyMobileによる認証でなりすましなどの不正アクセスも防げる。おもに、モバイルユーザーなど社外からのアクセスを対象にしたソリューションだ。

 セキュリティPCから社内の自席にあるPCへアクセスする「ポイント・ポイント型」と、サーバー上の仮想PCへアクセスする「センター型」の2タイプが用意された。

 これに対して、今回の第2弾では、データセンターに設置するクライアントブレードと呼ぶブレード型PC「FLORA bd100」を新たに開発し、6月3日に出荷する。ディスクを搭載しないセキュアPCにA4サイズのノート型「FLORA Se270」と液晶ディスプレイ一体型「FLORA Se310」も加えた。

 クライアントブレードは、ブレード1枚にインテルのCeleron M(1.4GHz)プロセッサ、512MBのメモリ、40GBの2.5インチハードディスク、OSはWindows XP Professional Blade PC Editionを搭載している。このクライアントブレードを使い、第1弾のポイント・ポイント型を発展させた「ポイント・ブレード型」の方式を加えた。

 社内のPCにあるデータをすべてブレードに移行、集約し、各ユーザーはセキュリティPCからデータセンターなどに設置したブレードにアクセスする。クライアントブレードは、3Uサイズに最大14枚のブレードを収容でき、1ユーザーが1ブレードを占有して利用する。38Uフルラック1台に最大112台のPCを集約できる。これにより、社内のセキュリティを確保できるほか、業務PCをクライアントブレードに集約して一元的に集中管理できる。

 このほか、セキュリティPCの周辺機器やオプションとして、静脈パターンの画像によって個人を識別する指静脈認証ソリューションや、グループウェアなどのソフトと連携し、画面上で電話発信操作が可能なIP電話も開発し、両方とも7月15日から提供する予定だ。。また、税別価格が6万円台のデスクトップ型セキュリティPC「Se330」と、指静脈認証を内蔵したSe210をそれぞれ10〜12月に出荷する予定だ。

 今回発表された各製品の出荷開始時期や価格などの詳細は、以下のとおり。なお、セキュリティPCの動作には本体の他に認証デバイスのKeyMobileと通信制御ソフトが別途必要だ。

【液晶一体型デスクトップ FLORA Se310】

FLORA Se310(右)と指静脈認証(左)

  • プロセッサ:インテル Celeron Dプロセッサ 2.40GHz
  • メモリ:256MB
  • ハードディスク:なし
  • 画面:15型TFTカラーXGA/17型TFTカラーSXGA
  • OS:Microsoft Windows XP Embedded
  • 重量:約10kg
  • 税抜き価格:12万4000円
  • 出荷開始:2005年7月15日

【A4ノート型 FLORA Se270】

FLORA Se270

  • プロセッサ:インテル Celeron Mプロセッサ 1.40GHz
  • メモリ:256MB
  • ハードディスク:なし
  • 画面:15型TFTカラーXGA
  • OS:Microsoft Windows XP Embedded
  • 重量:約3.3kg
  • 税抜き価格:12万9000円
  • 出荷開始:2005年8月9日

【クライアントブレード FLORA bd100 クライアントモジュール】

  • プロセッサ:インテル Celeron Mプロセッサ 1.40GHz
  • メモリ:512MB
  • ハードディスク:40GB
  • OS:Microsoft Windows XP Professional Blade PC Edition
  • 重量:約1.1kg
  • 税抜き価格:12万9500円
  • 出荷開始:2005年6月3日

【クライアントブレード FLORA bd100 ベースユニット】

  • ブレード搭載数:最大14枚
  • 外形寸法:426(W)×702(D)×128.8mm 3Uサイズ
  • 重量:シャーシのみ17.4kg、ブレードフル搭載時約34kg
  • 税抜き価格:20万円
  • 出荷開始:2005年6月3日

【セキュアクライアントソリューション ポイント・ブレード型】

  • 税抜き価格:個別見積もり。概算では100ユーザーあたりの最小構成で約3300万円から
  • 出荷開始:2005年6月3日

*参考価格:ポイント・ポイント型は100ユーザーで約1800万円から、センター型は同約3300万円から

クライアントブレード FLORA bd100 ベースユニット(左)と、クライアントモジュール(中)、2005年2月に発表されたFLORA Se210(右)

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