米新興企業、シスコに競り勝つ--MSへのWi-Fi関連超大型契約で

Marguerite Reardon(CNET News.com)

2005-06-13 19:45

 Aruba Wireless Networksが、これまでCisco Systems製品を利用していたMicrosoftへ、Wi-Fi関連機器を大量納入する契約を勝ち取った。

 Microsoftは、6年間使用してきたCisco製無線機器に代えて、Aruba製の無線スイッチおよび約5000台のWi-Fiアクセスポイントを導入しようとしている。Arubaは米国時間13日に、この件を発表する予定だ。

 今回のMicrosoftの無線アクセスポイント設置計画は、この種のプロジェクトとしては世界最大規模となると見られている。同社では今後、世界の60を超える国々で毎日2万5000人以上のユーザーが、同時に無線アクセスを利用可能になる。Microsoftは、無線装置を277の建物に設置するが、これにより総面積1700万平方フィート以上のエリアで無線アクセスが可能になる。

 今回の契約の金銭的条件は明らかにされていない。

 Aruba製Wi-Fi機器は、無線アクセスポイントを集中管理するためのもので、管理を要する無線LAN装置の数を大幅に削減できる。また、Aruba によると、MicrosoftはAruba製の新しいインフラを利用することで、VoW(voice-over-wireless)、ゲストサービス、無線セキュリティ、無線ロケーションサービス向けにそれぞれ別々にオーバーレイネットワークを設置する必要がなくなるという。

 Microsoftは1999年から一貫してCisco製の無線機器を使用してきた。同社は、Ciscoが1999年におよそ7億9900万ドルで買収したAironet Wireless Communicationsの技術をベースに開発されたCiscoの旧型製品をテストし、さらにCiscoが最近4億5000万ドルで買収したAirespaceの新型無線製品もテストした。しかし、Microsoftがモバイル無線機器の唯一の仕入先として最終的に選んだのはArubaだった、とArubaのCEO、Don LeBeauは説明している。

 Le「テストはおよそ6カ月間続き、内容も非常に厳格だった」とBeauは述べ、さらに「(Microsoftが)われわれを選んだ根拠は、われわれの技術の強さにある。Microsoftの決断により、われわれの技術力の高さが証明された」と付け加えた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]