SAPジャパンと日本HP、業務のSLA監視で相互接続検証と販促の組織を発足

日川佳三(編集部) 2005年06月27日 16時00分

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 EAI(アプリケーション統合)ツール「NetWeaver」を出荷するSAPジャパンと運用管理ソフト「OpenView」を出荷する日本ヒューレット・パッカードは6月27日、両社のソフトを組み合わせて企業の業務の稼動状況を管理するビジョンの下、共同で相互接続検証などを目的とした組織を立ち上げた。双方から5人ずつ計10人の組織である。

 NetWeaverは企業内のアプリケーションを統合するためのミドルウェア。一方、NetWeaverと組み合わせるOpenView Business Process Insight(BPI)は、業務処理を構成する個々の処理のSL(サービス・レベル、サービスの品質)を測定するソフトである。両社を組み合わせることによって、NetWeaverによって統合した業務の稼動状況を業務処理ごとに把握する運用が可能になる。

 同組織の活動内容は以下の通り。実際の検証活動は、動作検証のほか、既存顧客など実際の顧客先のシステムに適用して導入のメリットを実証する。これにより、組み合わせてメリットを引き出すための設定ノウハウなどを蓄積する。販売促進活動は共同開催セミナーなどの場で実施。まずは7月7日から始まるSAPのイベント「SAPPHIRE '05」で日本ヒューレット・パッカードがセッションを持つ。

 両社が自社ソフトを相互に組み合わせる背景には、アプリケーションを統合した環境では稼働状況の把握と性能上の問題点の発見が難しいという状況がある。

 日本ヒューレット・パッカードの狙いはOpenView BPIの需要の喚起、つまり、サービス・レベルの把握が必要でありながら実現が難しい業務アプリケーション統合の分野に、自社の運用管理ソフトを売り込むことである。「SAPと組み合わせることが、もっともサービス・レベル測定のメリットが分かりやすい」(日本ヒューレット・パッカードのソフトウェア統括本部長の今野芳弘氏)。SAPユーザーはOpenView BPIの対象ユーザーの理想的な典型というわけである。

 一方、SAPの狙いは、相互のソフトが機能を互いに補完し合う状況の下、「市場を押さえている強者同士が組むことによって、さらなる市場の拡大を図る」(SAPジャパンの副社長兼ソリューション統括本部長の玉木一郎氏)というもの。動作検証を済ませ設定ノウハウを持つサービス・レベル測定機能を抱えることで、顧客に対するNewWeaverの商品価値を高められる。

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