ネットワンがNetScalerの独占販売代理店に---初年度10億円の売上を見込む

日川佳三(編集部) 2005年07月28日 18時54分

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 ネットワンシステムズは7月20日、米NetScalerが開発したウェブ高速化装置「NetScaler9000シリーズ」の販売を開始した。価格は606万4000円から。ネットワンシステムズは今回、同製品の国内独占販売権を取得しており、すでに国内で同製品を出荷してきたベンダーは同社から見た2次代理店となる。今後は国内のウェブ高速化の需要に対しNetScaler9000シリーズを売り込む。初年度販売目標は10億円。

 NetScaler9000シリーズは、ECサイトやニュースサイトなど静的なコンテンツを抱えつつ大量のアクセスを処理する用途で、ウェブサーバの処理負荷を低減する。機能は大きく3つあり、(1)負荷分散装置、(2)TCPコネクション集約機能、(3)SSLアクセラレータ機能を1台にまとめたアプライアンスである。ネットワンシステムズによれば「ウェブ高速化機能の統合製品として、競合他社よりも2〜3年進んでおり、技術が枯れている」。国内初出荷は早く、トーメンサイバービジネスが2000年11月に290万円で「NetScaler2000」を出荷したのが最初である。

 (1)負荷分散機能は、ウェブアクセスのリクエストを複数のウェブサーバに分散させる機能である。ウェブサーバ機を直接ネットワーク・ケーブルで収容する構成ではなく、既存のネットワークを経由して処理負荷を分散する構成を採る。(3)TCPコネクションの集約は、ウェブアクセスのクライアントとの間で1度張ったTCPコネクションを開放せずに流用することで、3-WayハンドシェイクなどTCPのコネクション成立にかかる負荷を低減させる機能である。(3)SSLアクセラレーションは、ウェブサーバのCPUに成り代わって暗号化/復号化の際のべき乗演算を実行する。

 gzipを用いたコンテンツ圧縮機能や、セッション終了メッセージの発行機能を持つ。セッション終了メッセージは、実クライアント(ウェブブラウザ)からのセッション終了メッセージを待つことなく、ウェブブラウザに成り代わってウェブサーバとの間のセッションを開放することで、ネットワーク遅延によるウェブサーバのCPU占有時間を低減するもの。

 NetScaler9000シリーズのラインアップは3種類である。(1)最安価の「9400モデル」は高さ1U大で価格は606万4000円、アクティブ・スタンバイ型の高可用性クラスタ構成時に866万3000円。1秒当たり5万件のHTTPリクエストを処理できる。(2)ミッドレンジ機「 9800モデル」は高さ2U大で価格は866万3000円、HAクラスタ時1299万5000円。10万HTTPリクエスト/秒。最上位の「9950モデル」は高さ2U、価格は1212万8000円、HAクラスタ時1819万3000円。24万5000件のHTTPリクエストを処理する。

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