日中韓のLinuxベンダー、「Asianux 2.0」をリリースへ

Ingrid Marson (ZDNet UK) 2005年08月26日 02時37分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 日・中・韓のソフトウェアベンダーが、アジア版Linuxディストリビューション「Asianux 2.0」を開発した。

 Asianuxは中国のRed Flag Software、日本のミラクル・リナックス、韓国のHaanSoftが共同開発したサーバ用オペレーティングシステム(OS)。Asianuxのウェブサイトには、最新バージョンは25日に、韓国と中国でリリースされると書かれている。なお、日本でのリリースは10月以降になる見込みだ。

 3社はそれぞれ、Asianux 2.0を自社ブランド下でパッケージ化して提供する。各社とも、アジアの他のLinuxベンダーからの支援もとりつけたいと考えているようだ。Asianuxはすでに、韓国のNational Education Information System(NEIS)プロジェクトなどで採用された実績を持つ。

 調査会社Gartnerのリサーチ担当バイスプレジデントAndrea DiMaioは24日、Asianuxはアジア地域におけるLinuxの利用を促進する、と述べた。中国などの大規模な政府プロジェクトで採用されれば、同OSは大きく飛躍するだろうという。Asianuxへの移行が進むとすれば、シェアを減らすのはMicrosoft Windowsになる可能性が高い。

 アジアでの標準となるLinuxが確立されれば、ソフトウェア/ハードウェア企業は、複数バージョンのオープンソースOSをサポートする必要がなくなることに期待して、自社製品を積極的に標準Linuxに対応させるだろう。OS普及の鍵を握るのは、サポートするアプリケーションの数と、ハードウェアとの互換性である。そのため、Asianuxにとって、対応するソフトウェアやハードウェアを増やすことは、Windowsから市場シェアを奪ううえで欠かせないステップである。

 Asianuxは、2004年1月にRed Flagとミラクル・リナックスが共同Linuxディストリビューションを開発することを発表して以来、開発されてきた。オーストラリアの日刊紙The Ageの報道によると、当時、ミラクル・リナックスの代表取締役社長、佐藤武氏は、3年以内に同OSを普及させ、アジアの現地企業や政府のサーバシステム上で稼働させてたいと述べたという。

 その後の2004年10月、2社は韓国のパートナーにHaanSoftを選んだ。当初の計画では、Asianux 2.0は2005年9月にリリースされるはずだった。2005年に入り、3社は2カ月前倒しで開発が進んでいることを明らかにしていた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
OS

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
藤本恭史「もっと気楽にFinTech」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
米ZDNet編集長Larryの独り言
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
田中克己「2020年のIT企業」
大木豊成「Apple法人ユースの取説」
デジタル未来からの手紙
モノのインターネットの衝撃
松岡功「一言もの申す」
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
今週の明言
アナリストの視点
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
スマートデバイス戦略
セキュリティ
ネットワークセキュリティ
セキュリティの論点
スペシャル
de:code
Sapphire Now
VMworld
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
デプロイ王子のテクノロジ解説!
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
さとうなおきの「週刊Azureなう」
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
北川裕康「データアナリティクスの勘所」
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
Windows Server 2003サポート終了
実践ビッグデータ
中国ビジネス四方山話
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化