サーバ統合の計画策定を期間短縮--NECがIT基盤構築サービスを強化

田中好伸(編集部) 2005年08月31日 18時26分

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 NECは8月31日、2004年8月から提供している「プラットフォーム最適化ソリューション」の強化策を発表した。今後3年間で売上高3000億円を目指す。プラットフォーム最適化ソリューションは、企業内に分散されている情報システムの現状分析からシステムの再構築・支援を総合的に提供する。

「サーバ最適化で維持コストを削減できる」藤岡忠昭・マーケティング推進本部長

 NECは同ソリューションを、この1年間で200社以上に納入しており、そこから蓄積されたノウハウやニーズをもとに事業強化を打ち出した。今回の強化策は(1)「サーバ統合設計サービス」の提供、(2)ミドルウェア「WebSAM CapacityNavigator」の提供、(3)専任技術組織の設立--の3点からなる。

 (1)のサーバ統合設計サービスは、サーバ、外部記憶装置(ストレージ)、ネットワーク、システムの運用管理体制を同時に見直して、最も効果的なコスト削減計画を立案・実行するというもの。NECは、これまでの経験をもとに効果的にサーバ統合を実現する手法を「ALCHEMIX(アルケミクス)」としてまとめ、サーバ統合設計サービスもアルケミクスに基づいている。

 NECでは、サーバ統合設計サービスを使えば、サーバ統合計画の策定期間を従来より最大50%削減できるとメリットを強調している。また同サービスの提供にあたり、統合計画策定のための自動化ツールとして〈1〉情報収集ツール〈2〉設計支援ツール〈3〉コストシミュレーションツールの3種類を開発した。

 〈1〉の情報収集ツールは、サーバのCPUやメモリーなどのハードウェア構成、基本ソフト(OS)、CPU使用率などの情報を、サーバを再起動・設定変更せずに収集できる。収集されたサーバ情報をもとに〈2〉の設計支援ツールが、統合後のサーバ台数や必要性能、構成案を自動的に算出する。〈3〉のコストシミュレーションツールは、サーバを統合した後でどれだけのコストがかかるのかを自動的に見積もることができる。ソフトのライセンス料金や、ハードウェアのリース料、維持管理費などをまとめて総合的にコスト計算をする。

 藤岡忠昭・マーケティング推進本部長は「サーバ統合を進める時に、台数や稼働状況を把握するのに時間がかかる。中には企業の中の誰も把握していないというケースもあった」と、情報収集ツールを開発した背景を説明している。

 また「サーバ統合計画が妥当なサイジングであるのか、どれだけのコスト削減効果をもたらすのか、判断が難しい」という理由から、設計支援ツールとコストシミュレーションツールを開発したと説明している。これらの自動化ツール活用で、サーバ統合計画策定の時間を短縮できるとしている。

 強化策の(2)のCapacityNavigatorは、実際にサーバを統合し終わった後でも、企業で稼動するサーバの処理能力(キャパシティ)を把握して、システム環境を変える際の計画支援をする。CapacityNavigatorは、障害や処理負荷の増減に応じてハードウェアを動的に割り当てるプロビジョニングソフト「WebSAM ProvisioningMaster」、自律運用管理ソフト「WebSAM ASManager」と連携可能だ。

 強化策(3)の専任技術組織の設立では、NECとNECシステムテクノロジーから合計235人の技術者がプラットフォーム最適化ソリューションの専任になる。

 サーバ統合設計サービスは、Windowsサーバ30台あたりで262万5000円で提供されるが、条件により個別見積もりとしている。販売は8月31日から。CapacityNavigatorは、分析対象サーバが50台までで105万円で8月31日から販売される。

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