ソフトイーサは9月7日、VPNソフトの次版について新ベータ版「SoftEther VPN 2.0 Beta 4」の提供を開始した。Beta 4では、仮想レイヤ3スイッチとスマートカード認証の利用が可能となった。同社のウェブサイトから無償でダウンロードできる。
SoftEtherは、異なるLAN上のユーザーがあたかも同一LANに接続しているかのような通信をインターネット経由で実現するシステム。開発者の登大遊氏が、2004年4月に同社を設立し、SoftEther技術自体の開発、関連ソフト開発、書籍出版、サポートなどを手がけている。
Beta4では仮想レイヤ3スイッチ機能を搭載したことで、市販されているレイヤ3スイッチやIPルータなどの装置と同等の機能を提供し、異なるIPネットワーク間のルーティングが行えるようになった。また、スマートカード認証対応により、VPN ClientからVPN Serverへの接続時に、スマートカード(ICカード)やセキュリティトークンを使用した証明書認証が行える。そのほかにも、さまざまな機能追加や不具合修正を施した。
今後は、9月30日にリリース候補(RC:Release Candidate)1版の提供を予定している。RC1には搭載予定機能をすべて盛り込み、Windows版に加えLinux版、FreeBSD版、Mac OS X版も用意する。