マイクロソフト、中規模企業市場で新規まき直しへ--新パッケージを投入

Ina Fried (CNET News.com) 2005年09月07日 21時50分

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 Microsoftは米国時間7日、中規模企業をターゲットにした新たな取り組みを発表する。また、これに合わせて同社は特別にパッケージしたサーバソフトウェア製品を投入すると見られている。

 「Centro」(開発コード名)というこの中規模企業向けサーバソフトウェアは、Windows Serverオペレーティングシステム(OS)、Exchangeメールサーバ、各種の管理ツールを組み合わせたもの。LonghornバージョンのWindows Serverおよび「Exchange 12」(開発コード名)という次期バージョンのExchangeを含むこのパッケージは、2007年以降の発売が予定されている。

 Microsoftは、ワシントン州レドモンドの本社で開催される中規模企業向けのイベントで、この新ソフトウェアの詳細を発表する。また同社は、そのイベントで、新しいオンラインリソースセンターを発表するとともに、Microsoft Business Solutions(MBS)の商標で販売してきたいくつかの製品の商標を「Dynamics」に改めることを明らかにする。

 Microsoftが中規模企業をターゲットにした取り組みを行うのは、今回が初めてではない。同社は過去に従業員数50〜1000人規模の企業が大半を占めるソフトウェア市場への参入を試みていた。同社がこの市場に興味を抱くのも不思議ではない。市場調査会社の米AMI-Partnersによると、中規模企業は全世界におよそ140万社存在するというが、これらの企業はMicrosoftにとって新製品を購入する可能性のある潜在顧客だからだ。

 しかし、MicrosoftのOrlando Ayala(Small and Midmarket Solutions & Partner Groupシニアバイスプレジデント)によると、同社の過去の取り組みは十分なものではなかったという。確かに同社は、中小企業の顧客から利益を上げたが、それらの企業のニーズを知るために十分な努力をしてこなかった。そのために、この市場に向けた新しい製品をあまり開発できなかったと、Ayalaは述べている。

 「これらの企業はある意味で(大企業と小規模な企業の)ちょうど中間に位置している。あらゆる資源を利用できる大企業とはまったく異なるし、また小規模企業とも異なる。(中規模企業では)基本的に、会社の全ての資源や情報を1つのサーバに収めることはできない」(Ayala)

 無論、そのような不安定な立場は今に始まったことではない。大手IT企業は、中小企業市場について、急速に成長しているにもかかわらず十分なサービスが提供されていない、とかなり前から指摘してきた。しかしアナリストや顧客らは、中小企業は多くの場合、ほとんど同じ製品を提供されたと不満を述べていた。

 Ayalaによると、今回Microsoftは別のアプローチを採用しているという。Ayalaは「(そのアプローチは)R&Dで始まると考えている」と述べたうえで、「Small Business Server」の改善点を挙げた。同氏によると、このソフトウェアは、小規模企業でも20分で設定し稼働させることが可能だという(いままではこうした設定プロセスには2日間もかかっていた)

 「中規模企業の顧客向けとしては、この種の製品はまだ開発されていない」(Ayala)

 Microsoftはこの数年間、このような企業の研究を行い、特に個々の社員の職務上の役割に着目したという。同社CEOのSteve Ballmerが顧客宛てに送ったメールによると、その研究では、社員が各自の職務を行う様子を追跡したり、彼らが使用している机の様子を写真に撮ったりしたという。

 さらにBallmerは、「われわれは(この研究を通じて)ある重要な教訓を得た。それは、現在販売されている企業向けソフトウェアには、今日のビジネスの実態が十分に反映されていないということだ」と指摘した。

 Microsoftで中規模企業市場向けサーバの取り組みを指揮してきたSteven VanRoekelによると、同氏が最初に重視した点は各企業内部での業務だったという。「われわれの最初の仕事は、中小企業の顧客に代わって、Microsoft内部の物の考え方を根本的に変えることだと考えている」(VanRoekel)

 これらの製品自体は、発売までにさらに時間がかかるだろう。Centroの発売は少なくとも2007年以降になる見込みだ。また、MBS製品の商標や外見の統一はすぐにも開始されるが、基底にあるコードの統一作業にも数年はかかることになる。

 その間にも、Microsoftはこの市場向けの販促活動を続け、特定のサーバソフトウェアのバンドル製品を顧客に割引価格で提供していく。同社は、こうした価格設定を通じて、Small Business Serverを利用できる小規模企業や、Microsoftの割引率が最も高い大量購入プログラムを利用できる大規模な企業よりも、中規模企業の顧客に適用される価格が割高にならないようにしていく。

 VanRoekelによると、Microsoftが開くイベントは、同社が着手している取り組みを顧客や同社の再販業者と共有することにあるという。

 Microsoftのイベントは中規模な企業に焦点をあてたものだが、同社はこの場を使って「Small Business Accounting」製品の発表を行う予定だ。この製品は、Intuitの会計ソフトQuickBooksの競合製品として開発されたもの。

 Microsoftは、中規模企業市場向けの販促活動の第一弾として、世界の55カ所でイベントを開催していく。ワシントン州レドモンドのMicrosoft本社で開かれる主要イベントでは、会長のBill GatesとCEOのSteve Ballmerが講演を行う予定だ。Ayalaによると、同社がここまでやるのは「極めて異例」なことだという。

 「これを見れば、われわれがいかに(このイベントを)重視しているかを分かってもらえるだろう」(Ayala)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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