米Intelは現地時間で9月15日、米国コロラド州とマサチューセッツ州にある既存の製造拠点に合計で3億4500万ドルを投資する計画を発表した。
今回の投資は、マサチューセッツ州ハドソンにある半導体量産製造施設「ファブ17」と、コロラド州コロラド・スプリングスの同施設「ファブ23」における製造能力の増強を目的としたもの。両施設ともに200mmウエハ対応の半導体量産製造施設で、チップセットや通信コンポーネント、フラッシュメモリを製造する。
ファブ17には1億5500万ドルを投資し、新規製造装置の追加と同施設の部分的再構成が実施される。これにより施設全体の製造能力が増強し、プラットフォーム事業に求められるチップセットやさまざまなロジック製品が製造される予定だ。なお、今回の投資に伴ない、製造分野で300人以上の新規雇用が創出される見込みだ。
一方のファブ23には1億9000万ドルを投資、2つ目のクリーンルーム設置などに使用される。これは、同社の300mmウエハ対応施設で製造されたマイクロプロセッサがファブ23で製造プロセスを完了、最終工程のテストとパッケージング工程へ送られるためだ。このプロジェクトは直ちに着工、2007年下半期に製造プロセスを開始する予定で、今後数年にわたり数百人規模の新規雇用が創出される見込みだ。
そのほか、同社ではコロラド州フォート・コリンズにオフィス用の不動産を購入することに合意したと発表。この施設には、Itaniumプロセッサの設計チームの一部が配置される予定だ。