オラクルの買収攻勢、ユーザーから不安の声

Alorie Gilbert(CNET News.com) 2005年09月22日 12時12分

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 サンフランシスコ発--Oracleが精力的に展開している買収攻勢に、一部の顧客は懸念を抱いている。

 同社ユーザーの一部は、今週に入り当地で開催されている「OracleWorld」コンベンションでインタビューに応じ、9カ月のうちに10社を取得するというOracleの買収ペースの速さに大きな不安を感じると答えた。こうした状況下では、顧客やテクノロジーに対する取り組みがおろそかになるのではないかと懸念しているという。

 Spirent Communicationsのインフォメーションサービス部門ディレクターPhil Waltonは、「企業を買収し統合するのが悪夢のような作業であることを、わたしは知っている。買収はビジネスにおいて最も困難な行為であると同時に、大きなリスクも伴うのだ」と話している。

 Oracleは今年1月、ビジネスアプリケーション分野の競合社PeopleSoftを103億ドルで取得したのを皮切りに、一連の買収を開始した。先週は、やはりアプリケーション分野のライバルであるSiebel Systemsを58億ドルで買収している。その間にもOracleは、RetekやOblix、また今週はG-logと、比較的小規模な企業を多数買収している。

 Oracleは現在、新たなビジネスを自社に統合していこうと取り組んでいるが、これが同社の長期的な製品計画をより複雑にしている。「Fusion」と称される野心的なプロジェクトの下、Oracleは、互換性がなく重複する無数のプログラムからすぐれた部分を取り出し、自社のあらゆるアプリケーションスイートを再編成しようと試みている。

 「これほど大規模な作業を完遂した企業は、かつて存在しなかった。むろんOracleにとっても、初めての経験だ。どのようなことを成し遂げなければならないのか、だれにも想像がつかない」と、AMR ResearchのアナリストJim Shepherdは話している。

 こうしたOracleの買収行為を目の当たりにした顧客は、同社が無理をし過ぎているのではないかと疑っているという。

 今週のカンファレンスでパネルディスカッションに参加した、Eコマース企業ManpowerのグローバルバイスプレジデントJay Schaudiesは、「顧客が不安を感じていないなどというのは、実にばからしい物言いだ」と発言した。

 もっともアナリストらは、前PeopleSoft顧客の反応から判断して、パニックに陥るべき要因は特に見つからないと話している。「PeopleSoftのクライアントは、想像以上の待遇に満足している。サポートの質は、部分的に向上しているそうだ」(Shepherd)

 また、懸念を抱いているユーザーも、楽観視できるだけの材料を見つけつつある。Oracleが捕食者の立場にあり、食べられる立場にはなっていないと見る、Burlington Coat Factoryの最高技術責任者(CTO)、Mike Princeの意見もその1つだ。

 「ソフトウェア産業界には、吸収合併の潮流が押し寄せている。Oracleはこの点、拡大を続けており、縮小する傾向は見せていない」(Prince)

 Oracleの経営陣が「現実から目をそらしている」不安はあるものの、ユーザーとなって12年が経過した今日、同社の先行きは明るいと考えていると、Princeは話している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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