オラクルCEO:「買収計画はなし」--今後は業務アプリケーション市場に備えて開発に集中

Martin LaMonica(CNET News.com) 2005年09月22日 17時31分

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 OracleのCEO、Larry Ellisonは、競争が激しくなる業務アプリケーション市場に備える上で、今後2年間の最優先課題は、買収ではなく開発だと述べた。

 Ellisonは、米サンフランシスコで開催中の「Oracle OpenWorld」にて基調講演を行い、Oracleは予定されているSiebelの買収を完了した後、「これ以上の大規模な買収は考えていない」と顧客に向かって述べた。

 次に来るのはどのような買収になるのかという質問に対し、Ellisonは「分からない」と答えた。そして、Oracleは買収した企業をうまく統合することに注力していると付け加えた。

 Ellisonは、今後2年間は、大規模な買収の代わりに、ミドルウェア製品群を強化してホスティングサービスを拡大することに投資すると述べた。

 Oracleは現在、自社ミドルウェア「Fusion」で業界標準をサポートし、オープンソースやIBMのJavaベースのミドルウェア製品群「WebShpere」など、他社製品と連携可能にすることに投資している。このほか、Ellisonはこの2年間に投資する開発分野として、ビジネスインテリジェンスツール、グリッドデータベースの自動化、セキュリティの3つを挙げた。

 Oracleは、アプリケーションのホスティングサービスの拡大も図っている。Ellisonは同日、Siebel買収のメリットの1つは、Siebelのオンデマンドサービス「CRM OnDemand」のユーザーを獲得できることだと述べた。

 「今後は、オンデマンド分野の取り組みをさらに強化する」とEllisonは述べる。「Oracleは、顧客が完全に独自で稼働できるソフトウェア、Oracleのコンピュータ上で稼働するソフトウェア、さらにはその中間を提供できるだろう」(Ellison)。

 Ellisonは基調講演中、Oracleデータベースとミドルウェアを強引に導入させられるのではないかという懸念を抱くPeopleSoftやJ.D. Edwardsの顧客をなだめようとした。そして、ソフトウェア分野で同社が築いた柔軟な土台は、SAPなどのライバル企業と競合する上で有利になると示唆した。

 「今後5年間で、業務アプリケーション分野はさらに多様化・複雑化するだろう。Oracle対SAPという単純な図式はあてはまらなくなるはずだ」(Ellison)

 Ellisonは、今後同社にとって「重要なプレイヤー」となる企業として、Microsoftのほか、Salesforce.comやNetSuiteなどのオンデマンドソフトウェアプロバイダ、InfosysやADPなどの大規模なシステムインテグレータを挙げた。

 「これらすべての企業を意識する必要がある。われわれはすべて、同じアプリケーション資金を狙って争うことになるからだ」とEllisonは述べた。

 また、Ellisonは、SAPのソフトウェア「NetWeaver」についても、同製品の市場シェアは、同等のOracle製ミドルウェアに遠くおよばないと述べた。

 「ミドルウェア分野において、なぜSAPがOracleと戦うことを選んだかわからない」とEllisonは述べ、「NetWeaverは、スイートとしては不完全で、注目すべきとは思えない。SAPが戦いを挑んできたことで、われわれは興奮している」と続けた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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