三菱商事とシステムプロは9月22日、両社出資による合弁会社を設立し、共同で情報セキュリティ事業を進めることに基本合意したと発表した。
三菱商事では、電子媒体の暗号化および操作ログ取得ツールである「リエンクリプションネクスト」を開発し保有している。また、システムプロではこれまで、電子透かしを応用したシステム開発やネットワーク・セキュリティ構築支援など、セキュリティ関連業務により情報セキュリティ技術のノウハウを蓄積してきた。今回の基本合意は、技術的サポート可能なパートナーを求めていた三菱商事と商品を有するパートナーを探していたシステムプロの目的が合致した結果である。
今回の基本合意により、情報セキュリティ商品の開発や販売、サポートを主な事業内容とした「リエンクリプション・テクノロジーズ(仮称)」を設立する。資本金は3億円で、三菱商事が1億9500万円(3900株、発行済株式総数の65%)、システムプロが1億500万円(2100株、発行済株式総数の35%)を出資。売上高は平成18年3月期見込みで7000万円、平成19年3月期見込みで2億2800万円。
合弁会社の社長には三菱商事の事業開発部でリエンクリプション開発に携わった山名修一氏が就任し、取締役には、システムプロの代表取締役副社長であり新規事業を担当する三浦賢治氏が就任、技術面を指揮するとともに情報セキュリティ技術の提供を実施。三菱商事は、合弁会社に対してリエンクリプションネクスト事業の営業譲渡、リエンクリプションネクストの独占的利用を許諾する。なお、合弁会社は10月中旬に設立し、営業を開始する予定だ。