インターネットイニシアティブ (IIJ) は、NTT東西地域会社の提供するブロードバンドアクセス回線を利用して、低価格で広帯域・メンテナンスフリーのイーサネットWAN環境を実現する「IIJ Internet-LANサービス」を10月11日から提供開始する。
従来から提供している自社開発ルーター「SEIL(ザイル)」と、独自の集中管理型ネットワークマネジメントシステム「SMF(SEIL Management Framework)」の技術を組み合わせることによって実現したもの。同社のインターネットバックボーン上にユーザー専用の仮想的なイーサネット空間を形成することで、全国の複数拠点間において、従来の企業内LANと同様のセキュアなプライベートネットワーク環境を提供する。
具体的には、「SEIL」に実装された「L2TPv3プロトコル」により、インターネット上の全国各拠点間でのイーサネット接続を実現し、仮想的なレイヤ2ネットワークの構築を可能にする。また、ネットワークの接続設定から運用、保守までをセンターで一元管理できる「SMF」の仕組みを利用することで、拠点に設置されたサービスアダプタ(SEIL)に対して、リモートで自動的にコンフィグレーション(機器設定)とメンテナンスが行われる。このため、各拠点では、サービスアダプタをつなぐだけでイーサネットWANの利用を開始できる。
万一、機器が故障した場合には、サービスドライバが2時間以内で該当拠点へ駆け付けて機器の交換を行うなど、質の高いサービス体制を整備している。
利用料金は、「フレッツ・ADSL」の場合、ハブの初期費用が8万円、月額費用が2万6500円。ポートの初期費用が4万円、月額費用が1万4000円。「Bフレッツ・BBIQ」および「コミュファ」の場合、ハブの初期費用が8万円、月額費用が3万8500円。ポートの初期費用が4万円、月額費用が2万6000円。その他の回線については別途見積もりとなる。