「SOAにもスムーズに移行できる」--プラットフォームがグリッド基盤製品を発表

田中好伸(編集部) 2005年10月11日 18時31分

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 プラットフォームコンピューティングは10月11日、グリッドコンピューティングの共通基盤となるミドルウェア「Platform Enterprise Grid Orchestrator」(EGO)と仮想サーバの管理・制御を自動化するツール「Platform Virtual Machine Orchestrator」(VMO)を発表した。同社は加Platform Computingの日本法人。

「EGOはTCOを削減できる」ソニアン・ゾウ(Songnian Zhou)CEO

 EGOは、システムに組み込むことで、既存のコンピュータ資源(リソース)をもとにしたグリッドコンピューティングを形成する。EGOを使えば、企業が抱える全てのリソースでアプリケーションを実行でき、EGOが調整役となってリソースをアプリケーションで共有できる。

 Platform Computingのソニアン・ゾウ(Songnian Zhou)最高経営責任者(CEO)は「EGOはリソースの稼働率を上げることで、TCO(総所有コスト)を削減できるようになる」と、EGOのメリットを強調している。また、ゾウCEOはEGOについて、「Windowsのプラグ&プレイのように、簡単に新しいリソースを追加できる、安定した拡張可能なフレームワーク」とも説明している。またEGOのメリットとしてゾウCEOは「サービス指向アーキテクチャ(SOA)で構築されたシステムにもスムーズに移行できる」と語っている。

 VMOは、EGO上で動いて仮想サーバを自動的に管理・制御する。物理的なリソースと仮想的なリソースを管理するVMOは、ユーザーが決定したポリシーに基づいて、仮想サーバ上で稼動するアプリケーションを、リアルタイムに動的にリソースに割り当てられる。VMOが対応する仮想化ソフトは、VMwareやXen、Microsoft Virtual Server、Solaris 10を予定している。

 企業内システムでは最近、乱立するサーバ群を少数に統合するための手段として仮想マシン(VM)が注目され、実際に導入されている。仮にVMにより1台のサーバに10台分のサーバを統合した場合、1台のサーバが故障した場合、10台全部が故障することが多かった。「そういった場合にVMOは、フェールオーバーを自動的に実施し、システムを止めないようにできる」(ゾウCEO)という。

 VMOの価格は1CPU当たり1599ドルになる予定であり、EGOの価格は個別問い合わせとなる。プラットフォームコンピューティングの藤森研作社長は「EGOの販売代理店はこれまでと同じパートナーになるが、VMOについては新しいパートナーを開拓していきたい」と説明している。

 EGOとVMOはともに2005年末までに北米市場で出荷される予定で、日本市場での投入については「2006年の早い時期にしたい」(プラットフォームコンピューティング)としている。

 ゾウCEOはグリッド市場について「これまでグリッドはハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)など限られた分野で応用されており、2005年の市場規模は15億ドル(約1725億円)の見込みだ。しかし、グリッドは企業内の業務に応用範囲を広げ、市場規模は2007年に335億ドル(約3兆8500億円)になる」と見通している。また「グリッドのキラーアプリケーションは、SOAで構築されたシステムで業務プロセスをベースにしたアプリケーションになるだろう」との見方を明らかにしている。

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