NECネクサソリューションズは10月19日、情報漏えい防止機能を備えe-文書法に対応した電子文書管理システム「セキュアライブラリー」の販売を開始した。基本セット(Windows用Oracle対応版、5ユーザーライセンス)の価格は100万円から。
セキュアライブラリーは、クライアントPCのハードディスク内に保存されている文書データをサーバに登録し、仮想的な保管庫や文書ごとにアクセス制限をかけることで情報漏えいを防ぐシステムだ。サーバへの登録時には、公開、非公開および公開範囲の選択などをしたうえで、「文書公開ワークフロー機能」を使って上司の承認を受ける。そのため、機密性の高い文書から情報が漏れることを防止しつつ、特定の関係者との情報共有ができる。
スキャナで読み込んだ画像を登録することも可能なので、既存の図面や文書も管理できる。文書を閲覧したユーザーやクライアントPCを特定したり、操作内容を記録したりするログ機能も備える。指紋認証機能を使うと、より機密性を高められるという。
スカイコムのPDF変換ソフト「SkyPDF」と組み合わせれば、パスワード、ロゴなどの透かし、登録者のセルフサイン電子署名が付加されたPDFファイルを自動生成できる。また、アマノのタイムスタンプ局と連携させると、PDFデータにタイムスタンプを付与することで、e-文書法で求められる真実性、完全性にも対応した。
同システムは、従来NECネクサの扱っていた文書管理システムに比べライセンス価格を約60%に抑えており、「個人経営の会計事務所や企業の部門単位での導入が容易」(同社)としている。セキュアライブラリーを含む電子文書管理に関する事業で、今後1年間に100社、約5億円の受注を見込む。
同社は、12月7日から9日に東京ビッグサイトで開催されるiEXPO2005に、セキュアライブラリーを出展する予定だ。