ストレージ関連のオープンソース団体「Aperi」発足

Dawn Kawamoto(CNET News.com)

2005-10-26 14:02

 IBMやCisco Systems、Network Applianceなどの大手IT企業7社が、ストレージ機器管理用の共通プラットフォームを開発するオープンソースグループを立ち上げたと、米国時間25日に発表した。

「Aperi」と呼ばれる同グループには、前述の企業のほかに、Brocade Communication Systems、Computer Associates International、Engenio Information Technologies、McData、富士通の各社が参加を表明している。

 一方、同グループのメンバーのなかには、EMCやSymantec、Hewlett-Packardなど、この分野の大手企業の名前は見あたらない。

 Aperiは、ストレージ機器を管理するオープンソースプラットフォームの開発に重点を置くことになるが、ただしストレージのオープンスタンダード策定に向けてこのような活動に取り組んでいる団体はほかにも存在する。

 Aperiでは、Storage Networking Industry Association(SNIA)の「Storage Management Initiative Specification」といった既存のストレージ仕様を拡張していく予定だという。

 SNIAの取り組みでは、異なるベンダーから出ているストレージ機器を簡単に運用管理するためのインターフェースを規定することに重点が置かれている。

 IBMは、自社のストレージ管理技術の一部をAperiに提供する予定で、他社もこれに追随する可能性がある。

 これに関連して、IBMは25日に同社の「WebSphere Application Server Community Edition」を発表した。この中規模企業向けに設計されたサーバソフトウェアを使うことで、顧客企業では簡単にオープンソースベースの技術を利用できるようになる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]