Linuxカーネル2.6.14、公開に--予定から1カ月遅れてようやく

Ingrid Marson(ZDNet UK)

2005-11-04 20:20

 Linuxカーネルの最新版が、計画より約1カ月遅れてリリースされた。

 LinuxプロダクションカーネルのリードメンテナーAndrew Mortonが9月にメーリングリストに宛てた電子メールによると、最新のカーネルであるバージョン2.6.14は当初、米国時間10月7日にリリースされる予定だったという。

 Linuxの作成者であり開発カーネルの管理者でもあるLinus Torvaldsは、リリースが遅れたのは、バグレポートが誤っていたために不要な作業に時間を費やしてしまったからであると述べ、リリースが延期されてしまったことに落胆の意を表明した。

 Torvaldsは電子メールで「リリース間際に提出されたバグレポートにより、2.6.14の公開は2度も延期されてしまった。しかも、バグレポートの一部は内容が誤っていた(バグ報告をしてくれるのは本来ありがたいことなのだが、今回は多少のいら立たしさを感じてしまった)」と述べた。

 先週リリースされたカーネル2.6.14について、Torvaldsは以前につづった電子メールのなかで、「大部分のアーキテクチャ」や多くのサブシステムが変更されるなど、「あらゆる部分」がアップデートされると述べていた。

 例えば、標準カーネルにIntelのノートPC向け技術である「Centrino」に対するサポートが追加されている。また、高速ネットワーク通信規格InfiniBandのサポートが改善された。

 Torvaldsは10月、カーネルの開発プロセスを変更し、Mortonが疲れ切らないようにする必要があると懸念を表明していた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]