スタースイート8を使用してみて最も感銘を受けたのはプレゼンテーションソフトのImpressだ。このImpressは2005年12月9日に、ソースネクストから「超五感プレゼン スタースイート8 Impress」として単体で1980円という安価で発売されることになっている。
MS OfficeがバンドルされているPCであっても、PowerPointを含んでいないものが多く、また、PowerPointは単体で購入すると結構高価なので、1980円のImpressがPowerPointと同等に使えるのであれば非常に魅力的であると言える。
結論から言うと、このImpressは十分PowerPointの代わりになるだけの性能を有している。筆者が使用してみたところでは、ImpressはPowerPointと比べて見劣りするようなところはほとんど見当たらず、とても価格が10分の1程度の製品とは思えない出来だ。
図1は、PowerPointでスライドを作っているところであり、そのファイルをImpressで開いたものが図2である。ほとんど同じように表示されていることが分かる。
その他、スタースイート8は、逆にMS Officeよりも優れている点もある。その中でもPDFファイルがそのまま作れる点は大きい。WriteやCalc、Impressなど、作成した書類をPDFファイルで保存できるので、例えばWriterをPDFファイルの原稿を作成するためのツールとして使うこともできる。また、Impressで作成したスライドをPDFファイルで保存しておき、発表するPCでPDFファイルを全画面表示させれば、何の問題も無くプレゼンテーションをすることができるだろう。
最後に、スタースイート8のポイントをまとめておく。
- 機能的にMS Officeと比べてもほとんど遜色はない
- 一般的な文書であれば、MS Officeとの互換性も高く、ほとんど問題なく表示・編集できる
- VBAとは互換性がないので、VBAを使用している書類の互換性は無い
- Microsoft AccessとStarSuite Baseは互換性がない
- ImpressはPowerPointの代わりとして十分使える
- 解説本の少なさが今後の課題か
細かい部分に関しては、Sun MicrosystemsのStarSuite 8のホームページから、評価版をダウンロードして試用することができるので、自分で満足できるソフトかどうか是非試してみてもらいたい。