FileMaker Pro 8 Advancedには、主に以下の新機能が追加されている。
- カスタムメニュー:FileMakerのメニューを自由にカスタマイズすることができるようになった。メニュー項目からスクリプトを実行したり、メニュー項目の名前変更、追加、削除を行ったり、キーボードショートカットを変更することができる。また、メニューをまるごと追加、削除することも可能だ。
- ポップアップヘルプ:フィールドやレイアウトオブジェクトにマウスカーソルを合わせると、そのフィールドの解説のためのテキストや、計算結果などを表示させることができる。
- データビューア:スクリプトのデバッグやデータベースのトラブルシューティング時に、フィールド、変数、および式の値をモニタすることができる。これによりデバッグやトラブルシューティングがこれまで以上に効率よく行うことができるようになった。
FileMaker Pro 8は、Windows版およびMac OS X版が1つのパッケージに同梱され、いずれか一方を選択してインストールすることができる。価格は3万8000円(税別)。上級ユーザー向けのFileMaker Pro 8 Advancedも同時に発売され、価格は5万8000円(税別)となる。
対応OSは、Windows版がWindows XP SP2/2000 SP4、Mac版がMac OS X 10.3.9/10.4。動作環境は、Windows版ではPentium III 500MHz以上を搭載したPC/AT互換機、Mac版はPowerPC G3以上を搭載したMacとなっている。ライセンスは、職場で使用する場合には、職場のPCと自宅のPCの2台にインストールすることが可能になっている。
また、FileMaker Pro 8のアップグレード版は、FileMaker Pro 7のWindows版およびMac版の正規ユーザーを対象に提供。ファイルメーカーPro 6/5.5/5.0のWindows版およびMac版の正規登録ユーザーには、特例として2006年6月30日まで、FileMaker Custom CenterよりFileMaker Pro 8のアップグレード版が提供される。FileMaker Pro 8アップグレード版の価格は1万8000円(税別)。
さらに、FileMaker Pro 8 Advancedのアップグレード版も提供され、FileMaker Customer Centerを通じて、FileMaker Pro 8 Advancedの発売日から2006年6月30日まで、FileMaker Pro 7/6/5.5/5.0のWindows版およびMac版の正規登録ユーザーに提供される。こちらは価格2万8000円(税別)となる。
その他、FileMakerのラインナップが一新され、FileMaker Server 8、FileMaker Server 8 Advanced、FileMaker Mobile 8も順次発売される予定。詳細は、FileMakerのホームページで紹介されている。