xfyとDB2が連携--大手ベンダーと組んでxfyを世界に広げるジャストシステムの野望

藤本京子(編集部) 2005年11月17日 16時49分

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 ジャストシステムは11月17日、米国にて開催中の「XML 2005 Conference & Exposition」において、同社の提供するアプリケーションプラットフォーム「xfy」と、IBMのデータベース「DB2」の次期バージョン「Viper」(コードネーム)を連携させ、ネイティブXMLアプリケーション用のプラットフォームを提供すると発表した。

 両社が協力して提供する製品は、「xfy Enterprise Solution plus for DB2 Viper」(xfy for Viper)となる。これは、ジャストシステムが16日に発表した企業向け統合XMLアプリケーション開発・実行環境「xfy Enterprise Solution 1.0」と、xfyとDB2を連携させるためのプラグイン「DB2 Viper Extension kit」で構成される。xfy for Viperの出荷時期は、2006年第3四半期の予定だ。

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「xfyとViperの連携で、ネイティブXMLアプリのあるべき姿が実現する」と樋浦氏

 米JustsystemsのCOO 樋浦秀樹氏は、ネイティブXMLアプリケーションのあるべき姿として、「スキーマを定義するだけでアプリケーションができ、XMLボキャブラリの数やネスティングに制限がなく、データベースの中に保存されたデータはXML形式で再利用可能なこと」などを挙げるが、「実際には開発に時間やコストがかかったり、XMLボキャブラリをサポートする環境が整っていなかったり、データの再利用のためには複雑なスキーマやプログラミングが必要というのが現状だ」と説明する。「こうした課題をxfy for Viperで解決する」と樋浦氏は語る。

 xfy for Viperでは、XMLスキーマやクエリーの結果も含め、既存のXMLリソースから半自動的にアプリケーションが作成できる。xfy上では、ドキュメントがビジネスロジックやデータ作成に必須のユニット「XMLオブジェクト」として機能する。すべてがJavaで作成されているため、WindowsやLinux、Macなど、複数のプラットフォーム上で実行が可能だ。「ドキュメントを書くような感覚で、簡単にカスタムアプリケーションが作れるような環境が必要だという考えの下、xfyは誕生した」と樋浦氏は語る。

 ジャストシステムでは、今後もxfyを核に事業を展開する。同社代表取締役社長の浮川和宣氏は、「xfyはメジャーリーグの4番バッターに匹敵するほどインパクトのある技術で、世界中の人に伝えていきたい技術だ」と自身を見せる。ただ、「ジャストシステムの力だけで世界にアプローチすることは難しい。そのため今回IBMと協力体制を敷いたように、今後も世界で活躍するベンダーと手を組むことでxfyを広めたい」(浮川氏)としている。

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「xfyはメジャーリーグの4番バッター級の技術」と浮川氏

 浮川氏によると、すでに他のベンダーとの話し合いも進んでいるという。今後どのような企業と協業するかについては、「XMLデータをすでに大量に保有しているような企業にソフトウェアやサービスを提供しているような大手ベンダーと組む予定」としている。

 「XMLを使った高度な応用が必要で、それが企業価値に直接結びつくようなケースにおいて、xfyは力を発揮する。こうした企業をターゲットにしたビジネスを展開する」(浮川氏)

 また、xfyはエンドユーザーツールとしても利点があるため、「将来的にはxfyをベースとしたコンシューマーアプリケーションを開発することも視野に入れている」(浮川氏)としている。

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