NEC(金杉明信社長)は、ファイヤーウォールの設定変更を必要としない、次世代リモートアクセス技術を開発した。同技術には、同社独自の「コールバックリンク確立機能」と「L2ファイヤーウォール機能」を組み込んでいる。
コールバックリンク確立は、特定の安全な通信端末からの接続要求に対して、オフィスLAN内のベースステーションから接続する機能。これによりDMZに設置するファイヤーウォールの設定を変更することなくリモートアクセスが可能になる。また、インターネット上から直接アクセス可能な場所にベースステーションを公開する必要がないため、悪意のあるユーザーからの攻撃を回避できる。
L2ファイヤーウォールは、通信端末においてコールバックリンク経由以外の通信を遮断する機能。同機能により、通信端末のインターネットアクセスを含むすべての通信がオフィスLAN経由となる。これによりLANのセキュリティ及び運用ポリシーを通信端末へ完全適用し、強固な秘話性を確保する。また、LANアプリケーションも動作可能とする「暗号化イーサネットトンネリング機能」と連携することで、オフィスLANと同一環境を提供する。