W3C、SMIL 2.1をW3C勧告として公開

CNET Japan Staff

2005-12-15 05:35

 12月14日、World Wide Web Consortium(W3C)が「Synchronized Multimedia Integration Language(SMIL 2.1)」を W3C勧告として公開した。W3Cは、SMIL 2.1でW3C技術に基づく携帯機器向けマルチメディアコンテンツの実現を目指す。

 SMILは、インタラクティブなマルチメディアコンテンツの制作編集を容易にするXMLアプリケーション。SMIL 2.1では、Modularization of XHTML W3C勧告において採用されているモジュール化手法を採用し、組み合わせ可能なモジュール群として再設計されている。

 SMIL 2.1 勧告では、多様なアプリケーションにおいて広範に利用できるよう、SMIL 2.1 Language Profile、SMIL 2.1 Mobile Profile、SMIL 2.1 Extended Mobile Profile の3種類のプロファイルを複数のモジュールの組み合わせとして新たに定義された。Extended Mobile Profileは、広範な携帯機器特性に適うよう設計されており、レイアウト機能および同期機能の強化と、アニメーション機能が追加されている。

 また、フルスクリーン表示でのトランジション、背景イメージをタイル状に配置するといった視覚的なレイアウト機能の強化、フェードイン/フェードアウトを含む音声レイアウト機能の強化など、マルチメディアコンテンツ制作編集者が利用できるツールも拡充されている。

 なお、SMIL 2.1は、利用者団体とW3C同期マルチメディア(SYMM)ワーキンググループとの協調作業で誕生した。SYMMワーキンググループは、携帯機器向けにSMIL 2.0を導入した3GPPにおけるノウハウを踏襲し、SMIL 2.1 Mobile Profileを標準化。また、SMIL 2.1 Extended Mobile Profileを、3GPP2の「SMIL Language Profile, revision A」の全モジュールにSMIL 2.1のいくつかのモジュールを加えたものとして定義した。

 W3Cでは、技術の相互運用性を確保するために、単一プロファイル化に向けた3GPP2との協議を今後も継続することを期待している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]