IPAが新しい情報処理技術者試験を創設--システム開発段階からセキュリティ確保

田中好伸(編集部) 2006年01月13日 22時19分

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 情報処理推進機構(IPA)は1月13日、新しい情報処理技術者試験として「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)」(SV)を4月から開始すると発表した。受験の申し込みを1月16日から受け付ける。

 情報処理技術者試験は、セキュリティ分野に関するものとして2001年から「情報セキュリティアドミニストレータ」(SU)を開始している。SVとSUの違いについて、IPAの情報処理技術者試験センター(JITEC)でセンター長を務める澁谷隆氏は、「情報システムを利用する側の視点に立ってセキュリティを確保するのがSU。対するSVは、情報システムを開発する際のセキュリティを確保しようとするもの」と説明する。

「情報セキュリティアドミニストレータはシステムを利用する側のためのもの」澁谷隆氏

 またJITECで情報処理技術者試験委員を務める杉野隆氏(国士舘大学教授)は、「SUは情報システムを含めた情報セキュリティの環境を確保するのが主な業務。SVの場合、情報セキュリティの設計・開発が主な業務」と、その違いを説明している。

 SVに求められる技術水準は「ネットワークやデータベース、システム環境について基本的な知識を持っている」(杉野氏)ことに加えて、「情報システムの機密性、責任追跡性などを確保するために必要な暗号、フィルタリング、ロギングなどの要素技術を理解している」(杉野氏)ことだという。さらに杉野氏は「知識はもちろんのこと、経験や実践能力も要求される」と説明する。

「セキュリティ技術は日進月歩」杉野隆氏

 「SVは、モノ作りをするエンジニアのための試験であり、システムを管理するアドミニストレータのための試験ではない。SVの命題は、実際にセキュアな情報システムを設計・開発し、運用部門に確実に引き渡せることだ」(杉野氏)

 また杉野氏は「SVの受験資格は特にない。しかし、合格するためには経験や実践能力が求められる。企業の情報システム部門でセキュリティ分野を5〜6年の実務経験がある人なら合格できるのではないか」と見通している。

 実際の試験は、午前と午後に分かれ、午後はさらに2種類からなる。午前の試験は55問の四択式(時間は100分)、午後の最初は記述式の問題が4問用意され、そのうち3問を解答し(90分)、その後で事例解析の論述式が2問用意され、1問解答することになる(120分)。

 SVの試験は4月16日に実施され、1月16日から受験申し込みを受け付ける。受験手数料は5100円となっている。

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