日商エレクトロニクス、50GフロップスのHPC向けアクセラレータボードを発売

ニューズフロント

2006-01-16 14:56

 日商エレクトロニクスは1月16日、高性能コンピューティング(HPC)市場向けアクセラレータボード「PCI-Xアドバンス」を販売すると発表した。英ClearSpeedTechnologyの開発したコプロセッサ「CSX600」を2個実装しており、演算速度は50Gフロップスとなっている。

 CSX600は数値演算処理用のコプロセッサで、96個のプロセッサエレメントを内蔵している。ボードのインターフェースはPCI-X(133MHz)。最大4Gバイトのメモリを搭載できる。消費電力は最大25W。

 日商エレクトロニクスでは、「HPC用のサーバを別途導入する場合に比べ、取得費用を3分の1に抑えられる」とする。維持費や、プロセッサ単位で必要となる契約のソフトライセンス費を大幅に削減できる。高速化可能なアプリケーションは、現在のところ以下のとおり。対応外のアプリケーションでも、ClearSpeedTechnologyのソフト開発キットを使うことで高速化できる。

  • MATLAB(米Mathworks)
  • Mathematica(米Wolfram Research)
  • ABAQUS(仏Dassault Systemes)
  • LS-DYNA(米Livermore Software Technology)
  • MSC(米MSC Software)
  • ANSYS(米ANSYS)

 価格は200万円とする。日商エレクトロニクスは、HPC市場でも特に製造業分野、学術公共分野、金融業分野を中心に販売活動を実施し、初年度10億円の売り上げを目指す。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]