日立製作所はウェブページコンテンツを音声で読み上げたり、拡大して表示したりするためのウェブサーバ用ソフトウェア「ZoomSight」の最新版を2月8日より販売する。新たにPDF文書と英語および中国語コンテンツの読み上げを可能とした。
これまでのZoomSightは、日本語で記述されたテキスト形式のコンテンツしか読み上げることができなかった。新たにPDF形式の文書に対応したことで、自治体が提供している各種申請書や、企業が提供している商品カタログなど、ウェブサイトでみられるPDF形式の文書を読み上げられる。
英語と中国語のコンテンツの読み上げに対応したのに合わせ、画面上に表示される操作用コントローラも英語版と中国語版を用意した。デザインは、国によって異なる色感やアイコンの形状などにも配慮したものを採用。同社では、「高齢者や目の不自由な方、さらには外国人や子どもまで、どんな利用者にとっても使いやすくかつ閲覧しやすいウェブサイトを提供できる」としている。
クライアント環境の対応OSは、Windows98、Me、NT4.0、2000、XP、Windows Server 2003となっている。利用にはInternet Explorer 5.5 Service Pack 2以上とAdobeReader 7.0以降が必要。ただし、PDF文書の読み上げが可能なのはWindows 2000、XP、Windows Server 2003のみ。サーバ環境のOSには制限がない。
税込み価格は、1ドメイン限定版が126万円、マルチドメイン版(2〜100ドメイン)が262万5000円から。英語と中国語の読み上げ機能を利用するには、別途追加ソフトが必要となる。この追加ソフトは4月1日より提供する予定。
日立は2008年3月末までに500ユーザーへの販売を目指している。