日本IBMより新ブレード製品群--管理モジュールは独自からオープンへ

藤本京子(編集部) 2006年02月14日 19時36分

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 日本IBMは2月14日、ブレードサーバの新製品「IBM BladeCenter H」と「IBM BladeCenter JS21」を発表した。これは米IBMが8日に発表したもので、システム製品事業の新戦略「IBM Systems Agenda」に基づくものだ。

 同社の発表したBladeCenter Hは、BladeCenter製品群の中で最もハイスペックなシャーシだ。9Uサイズのラックスペースに最大14枚のブレードサーバと、最大10個のI/Oモジュール、電源、冷却機構および各サーバの管理機能を提供するモジュールが搭載可能となっている。

 ブレード同士を接続するスピードが従来製品の10倍に増強された同製品は、「高速な計算や通信を必要とするライフサイエンス分野をはじめ、次世代のネットワークアプリケーションに最適だ」と、日本IBM xSeries & Intellistation事業部長の藤本司郎氏は話す。

新管理モジュールAMMの機能性をアピールする日本IBM xSeries & Intellistation事業部長の藤本司郎氏

 新BladeCenterには、新しい管理モジュール「Advanced Management Module(AMM)」が用意されており、既存の管理モジュールとの混在環境で利用が可能だ。AMMは、これまで以上に権限管理が細かく設定できるほか、ネットワークフェールオーバー機能の自動化や、実消費電力に基づく電源管理機能が備わっている。また、システム管理の業界標準コマンドライン「SMASH CLP(System Management Architecture for Server Hardware Command Line Protocol)」を採用している。

 これまでの管理モジュールとAMMとの違いについて藤本氏は、「これまでのモジュールでは独自OS(RTOS)を採用していたが、AMMはLinuxを採用した。また、ApacheやPHPなどの業界標準テクノロジを採用している。管理インターフェースも独自仕様のものから、SMASH CLPなどの業界標準をサポートした」としている。

 BladeCenter Hの価格は79万8000円(税別)。出荷開始は3月7日を予定している。BladeCenter Hに使用するブレードやスイッチは、2002年11月に発表した一般汎用シャーシの「BladeCenter」や、2004年4月に発表した高耐久性シャーシの「BladeCenter T」と共通して利用でき、3種類のシャーシを今後も併売する。

 一方のBladeCenter JS21は、BladeCenter Hに最適化されたブレードサーバで、PowerPC 970MPプロセッサを搭載している。BladeCenterとして初めてネイティブに仮想化機能が実装された製品だ。シングルコアとデュアルコアに対応しており、従来と同じ大きさで2ウェイ構成と4ウェイ構成が可能。価格は、シングルコアで2ウェイのモデル31Jは39万9000円(税別)からで、デュアルコアで4ウェイのモデル51は63万9000円(税別)からとなっている。両モデル共に3月10日より出荷開始の予定だ。

 IBMでは同時に、同社とCisco Systemsが共同で設計、開発するBladeCenter H専用のスイッチ「4XInfinibandスイッチ」と、インテルの低消費電力Xeonプロセッサ「Sossaman」(開発コード名)を採用した「IBM BladeCenter HS20」の開発意向を表明した。

 IBMではSystems Agenda戦略を打ち出して以来、2005年7月に「IBM System z9」を発表し、同10月には「IBM Systems p5」および「IBM System Storage」を、そして2006年2月に「IBM System i5」を発表している。今回の発表はSystems Agenda戦略の中では第5弾となるが、現段階で発表されていないxSeriesについても、6月までには発表される予定だ。

IBMのブレード製品(左)と、Hewlett-Packardのブレード製品(右)を比較し、「IBM製品は集積度が高いため小型だ」(藤本氏)とアピール

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