NECおよびNECネクサソリューションズは2月21日、マンダリンオリエンタル東京において、IP電話システムを中心とするブロードバンド基盤を構築したことを発表した。規模は、179室の全客室と業務用あわせて1300回線。
このIP電話システムは、NEC製のSIP対応テレフォニーサーバ「UNIVERGE(ユニバージュ)SV7000」を中核としたブロードバンド基盤によって構築されている。同ホテルは、この基盤を活用し、全館無線LAN接続、客室内高速インターネット接続、ビデオオンデマンドなどのサービスも提供している。
システムの詳細は、UNIVERGE SV7000を核として、ホテル客室用IP電話機「ITR-4D」および業務用IP電話機「IPterm85」など、IP電話機を約650台導入。マルチレイヤスイッチ「UNIVERGE IP8800/S302」と無線LANシステムでブロードバンド基盤を構築した。
同システムでは、セキュリティにも気を配っており、顧客サービス用のネットワークと業務用のネットワークはファイヤウオールで分断し、VLAN技術を採用して音声、データ、無線LAN、映像配信の各種メデイアを論理的に分離している。さらに、客室ごとのセキュリティ強化にIsolate-VLANの技術が採用されている。