電通国際情報サービス(ISID)は3月8日、ジェネオンエンタテインメントの新しい会計システムを、SAPのERPパッケージ「mySAP.ERP」を活用することで、約5カ月で導入したことを発表した。「Σ(シグマ)システム」と呼ばれる同システムは、2006年1月より稼動している。
ジェネオンエンタテインメントが導入した新しい会計システムは、ISIDが提供するmySAP.ERP用のテンプレートである「D*OneQuick」を使用して構築したもの。D*OneQuickを使用することで、財務会計や管理会計をはじめ、データウェアハウスまでを含んだシステム構築でありながら、要件定義から稼動まで約5カ月間で実現することが可能になった。
DVDやCDの企画、制作、販売を行なうジェネオンエンタテインメントは、予算と実績を比較する「投資回収実績」をいかに把握するかが最大の課題だった。今回、Σシステムに「投資回収管理」や「債権保全」などの機能を実装することで、その課題を解決している。
また、mySAP.ERPを導入することで、内部統制も強化され、今後法制化される内部統制の整備にも対応できる環境も実現している。