GNOME 2.14が公開に--管理者機能が強化される

文:Ingrid Marson(Special to CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)

2006-03-17 17:15

 GNOMEの開発者らは米国時間3月16日、LinuxおよびUnix向けデスクトップ環境の最新版「GNOME 2.14」をリリースした。最新版には新たに、企業における同ソフトウェアの利用を容易にするためのアプリケーションスイートが含まれている。

 「GNOMEプロジェクトは、GNOME 2.14以降のバージョンに、システム管理者をターゲットにしたツール群『Administration Suite』を搭載する予定だ」とプロジェクトチームは述べている。

 プロジェクトチームはさらに、「Administration Suiteに含まれる新しい2つのツールは、信じられないほど強力だ。大企業における実装や、マシンのロックダウンが必要な状況などで管理者を支援する」と続けている。

 2つのツールとは、PC機能をロックダウンするエディタの「Pessulus」とプロファイルマネージャの「Sabayon」だ。

 「Pessulusは、管理者がGNOMEデスクトップの特定の機能を容易に無効にできるロックダウンエディタで、企業やインターネットカフェなどでの利用が見込まれる機能だ。GNOMEは数年前からロックダウン機能を持っていたが、Pessulusを利用することで管理者はさらに容易にこの機能を利用できるようになる」とリリースノートには書かれている。

 無効にできる機能には、コマンドラインアクセス、マシンをシャットダウン/再起動する機能、ウェブブラウザにおける特定のプロトコルへのアクセスなどがある。

 このほかのGNOME 2.14では、性能の強化が図られたほか、音声とVideo over IPクライアントのEkigaが改善されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]