2004年、Epicor Softwareは「iScala」を擁するScala Business Solutionsの合併を完了し、巨大なユーザーベースを手に入れた。日本法人も、スカラ・ジャパンをエピコ・ソフトウェア・ジャパンに再編し、2006年からはマーケティングにも力を入れたい考えという。
ミッドレンジをターゲットとした業務アプリケーションの分野で、日本においてもプレゼンスの向上を目指すEpicor Softwareのシニアバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者(CMO)であるJohn Hiraoka氏と、ノースアジアのリージョナルディレクターとして日本市場を統括するStefan Gerstmeier氏に聞いた。
--ビジネスの現状はいかがでしょう。
Hiraoka 2005年は売上、利益とも過去最高を記録し、新規契約は800社を突破しました。ソフトウェア業界では企業の統合が進んでいますが、われわれは買収する側にいます。補完的なソリューションを提供できる企業の買収は常に検討していますし、主に顧客サポートにおいてパートナー戦略も強化しています。これにより、顧客満足度を高めたいと考えています。
--他社と比較した場合の強みはどこにありますか。
Hiraoka Microsoft .NET上で稼働するWebサービス、SOAをベースとしたテクノロジによって、リアルタイムビジネスを実現できることが最大の強みです。業種別のビジネスプロセステンプレートも提供していますし、日本では10年以上の経験があり、100社以上の顧客にサービスを提供しています。
--日本でのビジネスはどのような展開になっているのでしょう。
Gerstmeier RECSテクノロジーズ、ニチアイ、日本ラッド、セティの4社がSI、コンサルティングパートナーで、合計すると導入知識を持つ人員は150人以上います。中規模、中小企業への導入はもちろん、大企業の海外拠点でわれわれのソリューションが採用されるケースもあります。
Hiraoka 特に、SAPを本社で使っていて、海外の拠点では高額なためにSAPを使いたくないというニーズのある企業にとって、Epicorは魅力的です。