オラクルがうっかり--誤って脆弱性情報を公開

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:坂和敏(編集部) 2006年04月12日 13時54分

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 Oracleは先週、まだパッチが完成していない脆弱性に関する詳細な情報を誤って公開してしまった。

 Oracleは通常、セキュリティに関しては秘密主義をとっており、また同社製品の不具合を公けにした研究者に対して批判的な態度を示している。だが、同社は米国時間4月6日、未修正の脆弱性に関する詳細な情報を同社の顧客向けウェブサイト「MetaLink」で公開したと、独立系のセキュリティ研究者Alexander Kornbrust氏が自らのウェブに記している。

 Oracleは米国時間4月11日に、この情報が誤って公開されたことを認めた。「ある脆弱性に関する情報が誤ってMetaLinkで公開された。われわれは現在、この経緯について調査を進めている」(Oracleの関係者)

 問題の不具合はあらゆるオペレーティングシステムで稼動するOracleのデータベースソフトウェアのバージョン9.1.0.0〜10.2.0.3に影響を与えるものだが、Kornbrust氏によると、公開された情報の中にはこの脆弱性の詳細だけではなく、それをテストするためのプログラムコードも含まれていたという。同氏はドイツにあるRed Database Securityというセキュリティ会社を経営しており、Oracle製品のバグを探すことも多い。

 この脆弱性に関する情報はそのMetaLinkから降ろされた。しかしKornbrust氏は、この問題が今では公けに知られるところとなっているため、このバグ情報を一般に公開すべきだと考えている。

 「MetaLinkで公開された情報を見逃したデータベース管理者や開発者も、Oracleからパッチがリリースされるまでの間、可能であればそのリスクを回避もしくは緩和するために、この脆弱性について知っておくべきだ」(Kornbrust氏)

 この脆弱性には、権限の昇格--つまり、制限付きの権限を持つデータベースユーザーがこの脆弱性を悪用して、さらに多くの権限を取得できる可能性がある。「アプリケーションのアーキテクチャに依存するが、データの改ざんや権限の変更--たとえばデータベースのパスワード変更などが可能になる」(Kornbrust氏)

 French Security Incident Response Team(FrSIRT)のセキュリティアナリストによると、この脆弱性は、権限を持たないユーザが作成した特定の「views」を処理する際のエラーに起因するものだという。FrSIRTはこの脆弱性を「中程度の危険」としている。

 Oracleはまだ修正パッチを公開していないが、同社が定期的に提供するCritical Patch Updateの次の版は火曜日(4月18日)にリリースされる予定になっている。「われわれは、四半期ごとに提供するCritical Patch Updateでこの脆弱性を修正するパッチを顧客に提供する」(Oracle関係者)。だだし、このパッチが来週公開されるか否かについては明らかにされなかった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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