IBMとDassault Systemesは3月21日、Airbusが新しい航空機プログラムに向けて自動組立ラインのシミュレーション、検証、ロボット組立用ラインプログラミング用に、デジタル・マニュファクチャリング・ソリューション「DELMIA V5 Robotics」を採用したことを発表した。
同ソリューションは、軍用輸送機A400Mの開発で初めて利用される。A400Mは、「CATIA V5」を使って設計される予定で、シミュレーションにDELMIA V5を利用する。これによりAirbusは、プログラミング期間を最適化し、オフラインプログラミングによって生産リソースを継続的にきめ細かくチューニングできるようになる。
また、このソリューションには、Dassault SystemesのテクノロジパートナーであるCENITが提供するツール「FASTIP-FASTRIM」も使用され、トリミング、ドリリング、リベッティングなどの機能を提供する。
Airbusはさらに、これらのロボティクスソリューションのほか、エルゴノミクスとアセンブリー・シミュレーション・ツールの「DELMIA V5 HUMAN」および「DELMIA V5 DPMAssembly」も採用している。同ソリューションは、設計ライフサイクル全般にわたって、航空機の各部に組立や保守作業時のアクセススペースが十分確保されているかどうかをチェックすることができる。