米ティブコCEO:「これからのキラーアプリケーションはERPではなく、BPMになる」

田中好伸(編集部) 2006年04月14日 11時11分

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 TIBCO Softwareは米国時間4月11日、ユーザー向けカンファレンス「TIBCO USER CONFERENCE(TUCON)2006」を開催した。4月12日に開かれた講演で同社の社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるVivek Ranadive氏は、「企業が生き残るためには、物事が起きてから反応するのではなく、予測して動くことが重要だ」と、同社が掲げる“PREDICTIVE BUSINESS”の重要性を説明している。

PHOTO 「今後のキラーアプリケーションはBPMになっていく」と語るVivek Ranadive氏

 Ranadive氏は「CEOは競争の中で顧客が離れていくことを懸念している。最高情報責任者(CIO)は標準化された技術や新しい技術、そしてユーザー部門からの要求に対応するために、混沌としたシステムの管理を求められている。また最高財務責任者(CFO)は、新規投資を行う前に、既存の資産から価値を生み出すことを求められている」と説明。それらの問題を解決するには、既存の情報システムのアーキテクチャでは不十分として、サービス指向アーキテクチャ(SOA)で構築された情報システムが役に立つと語っている。

 「これまでの20年間は、固定的なデータベースを指向したアーキテクチャでシステムを構築していた。つまり、高いカネを払わないと変更ができないシステムとなっている。OracleやIBM、SAPはいずれもこうしたシステムに基づいている」(同氏)

 そこでRanadive氏は、今後の20年間のシステムはSOAという考え方での構築を基本にすべきと説明する。こうした考え方は、ほかのITベンダーにも見られる考え方だが、Ranadive氏はさらに一歩踏み込んで、こう語る。

 「TIBCOでは現在、“The Power of Now”というメッセージを掲げて、“リアルタイムビジネス”を促進しようとしている。しかし、リアルタイムビジネスは確かに重要だが、それでもreactiveにすぎない。つまり、物事が起きてから反応しているにすぎない。これからは事前に予測するPredictが大切になる」(同氏)

 TIBCOでは、このPredictを現実のものにするアーキテクチャとしてEvent Driven Architecure(EDA)を提唱している。EDAでは、ビジネス上で発生するイベントで生じるデータを、過去と照らし合わせて、そのイベントに対してどのような行動をすればいいのかを示すことができるようになる。

 同社ではこのEDAとSOAを組み合わせてシステムを構築、運用することで、企業は常に一歩先を予測して行動することで生き残ることができると主張している。なおTIBCOでは、EDAを実践するソフトウェアとして「TIBCO BusinessEvents」を開発、市場に投入し続けている。

 またRanadive氏は、企業が運用するシステムにおいて今後の新しいアプローチとしてビジネスプロセス管理(BPM)が、ビジネスを大きく成功させるための秘けつだと主張する。BPMは、業務の流れをシステムで単に管理するだけでなく、効率を分析・改善して業務の流れを最適化していくことが目的だ。

 「BPMを導入すれば、ユーザー部門が自らプロセスを設計、シミュレーション、分析、実行をすることで、よりユーザー部門の現場に即したシステムを構築することができるようになる」(同氏)

 Ranadive氏は、企業にとってこれまでの“キラーアプリケーション”はERPパッケージ(統合業務パッケージ)だったが、これからはBPMになると説明。また、情報システムで利用されるデータも、固定化されたデータベースにある静的なデータだったが、これから企業でビジネスに活用されるデータは動的なものになるだろうとしている。

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