SAP AGは米国時間4月18日、サンフランシスコで開催のEnterprise Services Partner Summitにて、パートナー企業との関係を強化するための方針について語った。
同イベントでSAPは、「Enterprise Services Community Program」も発表し、パートナー企業や顧客との「エコシステム」の構築を目指すという方針を明らかにした。同社はこのエコシステムを活用して、同社とパートナー企業が顧客の問題を解決するのに必要なソフトウェアをそれぞれのやり方で特定したり開発したりするのに役立てたいと考えている。
SAPの製品技術部門のプレジデントShai Agassi氏は同サミットの基調講演の中でパートナー企業と顧客に対し「このエコシステムはわれわれの成功の鍵となる」と語った。「これはリップサービスではない。実際に非常に興味深いコミュニティーが出来上がりつつあり、それはこの会場内にも存在する」(Agassi氏)
SAPはEnterprises Services Community Programの中で、独立系ソフトウェア開発企業やシステムインテグレーター、そして顧客で構成される管理およびコンプライアンスのための組織を作りたいと考えている。同プログラムはメンバーが自社の事業を拡大し、自分たちのアイデアに対するフィードバックを得るための場となる。
「ある企業が他者の失敗を招くようなソリューションを市場に出したら、コミュニティー全体が失敗する」とAgassi氏は言う。「これは企業システムサービスのモデルとなり、新しいアイデアの提案、開発、市場投入のやり方となる。また各自が守りたいものを守りながら、コミュニティーのメンバー全員を守るための知的財産モデルでもある。そのため、自分がある企業システムサービスのインターフェースのアイデアを提供したという理由だけで他者を追及することはできない」(Agassi氏)
同コミュニティーの立ち上げには、Arla Foods、Adobe、Cisco Systems、Vendavoなどの60社以上が参加する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ