「Linux on Wall Street」カンファレンス--金融機関はオープンソースにもっと貢献すべきという指摘も

文:Ingrid Marson(ZDNet UK) 翻訳校正:緒方亮、福岡洋一 2006年04月27日 19時11分

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 米国時間4月24日にニューヨークで開催された「Linux on Wall Street」カンファレンスで、金融機関に対し、オープンソースコミュニティにもっとコードで貢献するよう求める声が大手オープンソースベンダーから上がった。

 「この会場に、企業で仕事をしているオープンソース開発者はどれくらいいるだろうか?」--NovellでLinuxとオープンソースの部門のプリンシパルを務めるCarl Drisko氏は、Linux on Wall Streetのパネルディスカッションで聴衆にこう問いかけた。

 挙手はあまりなかった。これを見て、Drisko氏は次のように語った。「(ウォール)ストリートで働きながら、オープンソースに重要な貢献をしている人は非常に少ない。オープンソースを消費してはいるが、必ずしも応分の負担をしていない。金融業界にはもっと貢献してほしい」

 Hewlett-Packardのワールドワイド金融サービス部門でディレクターを務めるLarry Ryan氏も、同じカンファレンスの別のセッションで、金融コミュニティからのオープンソースコードへの貢献が欠けていることについて、Drisko氏と同じような発言をしている。

 Drisko氏は聴衆に対し、「(金融)コミュニティからオープンソースコミュニティへの参加はそれほどみられない。それはなぜなのか、みなさんの考えをうかがいたい」と問いかけた。

 ブレードサーバのベンダーであるEgeneraでディレクターを務めるIke Garrido氏は、パネルディスカッションの中で、一般に銀行は、競争相手を優位にすることをおそれ、金融コミュニティのほかのメンバーとの共同作業を躊躇すると発言した。

 「(金融業界の)クライアントは非情で、競争上の優位を求めてくる」と、Garrido氏は話す。「感じよく振る舞うのを目にしたことがない」

 競争で優位に立てるかどうかという懸念があるなら、オープンソースコミュニティでコードを共有するよう企業を説得することは難しい。競争相手がそのコードに簡単にアクセスできるようになるからだ。しかし、競争上の懸念がほとんどないテクノロジに関してなら、金融関係の企業にもコードによる貢献を奨励できるのではないかということで、パネルディスカッションでは意見が一致した。

 開発用ソフトウェアベンダーCollabNetの創立者であるBrian Behlendorf氏は、オープンソース製品に対し企業が内部で行ったバグの修正を公表しなかった場合、次の大きなバージョンには修正が反映されず、企業はもう一度手探りでシステムにパッチを当てることになると指摘している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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