サーバメーカーにとってはOpteronシステムの方がコスト的に優位だと、Zeitler氏は語る。
「HPのここ数四半期分の決算を見れば分かるが、同社の好決算は出荷増によるものではない。サーバ1台あたりの平均売上が増えているのだ。これもAMDチップを搭載したシステムの取り扱いが以前より増えたからだ」(Zeitler氏)
IBMにおいてもOpteronを搭載したブレードサーバで同じ現象が見られると、同氏は付け加えた。「われわれのところでも、AMD製品を搭載したブレードの方が、1台あたりの平均売上が同レベルのIntel版ブレードより高い。これは(AMD製品を搭載した方が)これは、パフォーマンスが高いためだ。パフォーマンスが良いことから、I/O関連やメモリなどの各種部品の追加も多い」(Zeitler氏)
Opteronに力を入れようとするIBMの姿勢は、同社のブランディングにも現れている。同社はこれまで、IntelサーバをxSeriesのブランド名で呼ぶ一方で、Opteronマシンには、さほど力を入れていないeServerのカテゴリに分類されていた。だがIBMは、HPがOpteronとXeonの両モデルをProLiantブランドで販売しているのと同じように、両方にSystem Xのブランド名を与えるようになった。
「両方ともSystem Xの名を冠するようになった」(Zeitler氏)
IBMは、4〜32基のプロセッサを搭載可能なX3アーキテクチャに基づくXeonサーバの製品ラインと、市場をリードするBladeCenterマシンに満足している。「われわれは技術的に好位置につけている。だが、市場の期待には応えていくいことも重要だ」(Zeitler氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ