Microsoft OfficeでOpenDocumentファイルが利用可能に--プラグインを開発 - (page 2)

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:坂和敏(編集部)

2006-05-09 16:40

 このニュースに関連する動きとして、OpenDocumentを積極的に推進するマサチューセッツ州が3日、ODFとOfficeの掛け橋となるプラグインの必要性を訴えた。

 マサチューセッツ州は、同州の調達用ウェブサイト上で、「Microsoft OfficeでODFファイルを容易に開いたり、表示したり、保存できるようにすることを目的とした、Officeとともに使用するプラグインコンポーネントもしくはその他のコンバータ」に関する情報提供を求めた。

 また同州は、Microsoft Officeのバイナリフォーマットで保存された文書を、XMLベースのフォーマットやODFに変換するためのユーティリティを探していることも明らかにした。

 OpenDocument FoundationのEdwards氏によると、同グループはマサチューセッツ州の情報提供の要請に応え、Edwards氏が開発した新しいソフトウェアを試すよう同州に勧める意向だという。

 Edwards氏はGroklawサイトで、OpenDocument Foundationはその後、カリフォルニア州や欧州連合(EU)内の政府関係の顧客らに同プラグインを提供する予定だと述べている。

 「信じ難いことだが、マサチューセッツ州が調達サイト上で情報提供を呼び掛ける方針を決定した翌日に、まったく偶然にもわれわれはODF Pluginのテストが完了したことを同州に知らせた。状況だけを見ると、まるでわれわれが一晩で同プラグインを開発したかのように見える。」(Edwards 氏)

 マサチューセッツ州は2005年に、OpenDocumentを同州の指定文書フォーマットの1つとして採用することを決定した。同州の各行政機関は、2007年1月までにOpenDocumentをデフォルトの文書フォーマットにするための新システムへの転換を公約している。

 同州の関係者によると、同州がおよそ1年前に正式に標準化されたばかりのOpenDocumentを採用する理由は、プロプライエタリなフォーマットでは将来的に文書を利用できなくなる可能性があるとの懸念を抱いているためだという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]