富士通、オンデマンドのバッチ処理にも対応可能となったInterstage V8を発表

柴田克己(編集部) 2006年05月09日 22時32分

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 富士通は5月9日、同社のミドルウェア製品である「Interstage」の最新バージョンとなる「Interstage V8」を発表した。Interstageは、同社のITフレームワークである「TRIOLE」において、業務システムのSOA化を実現する一連のミドルウェア製品群の名称。

 Interstage V8での最大の強化点は、オープン環境で高信頼かつ高速なバッチ処理を実現するために追加された「Interstage Job Workload Server V8」と呼ばれるバッチアプリケーションサーバだという。

富士通経営執行役常務の棚倉由行氏画像 富士通、経営執行役常務の棚倉由行氏。

 富士通経営執行役常務の棚倉由行氏は、変化が著しい現在のビジネス環境において、企業の社会的責任に対する要求と攻めの経営を両立させるには経営とITの一体化が不可欠とし、そのためにITに求められる俊敏性、継続性、効率性を富士通はTRIOLEにおいて提供していくとした。

 さらに、TRIOLEの中核となるミドルウェア製品として、Interstageに加え、ITインフラの運用統合を実現する「Systemwalker」、データベース製品の「Synfoware」を挙げた上で、「中でもInterstage V8におけるバッチアプリケーションサーバの搭載は、世界初の画期的なもの」と語った。

 Interstageは、アプリケーションサーバ製品を中心に、プロセス統合、ミッションクリティカルミドルウェア、サービスバス、フロント統合、モニタリングといった機能を提供する製品群によって構成されている。既存の資産を活用しつつ、柔軟で信頼性の高いSOAを指向した業務システムの構築と運用を可能にする製品の体系化が行われているという。

 同社が今回のバージョンアップにおける最大の目玉とする「Job Workload Server」は、Interstage V8によって提供されるSOA環境において、高速で信頼性の高いバッチ処理をサービスとして提供するものだ。一般的なスケジュール型のバッチ処理に加え、オンラインのシステムなどと連携したオンデマンド型のバッチ処理に対しても安定稼働を保証するという。

 Job Workload Serverでは、XMLベースのジョブ定義を採用することによって、シェル開発の工数と保守、管理コストを大幅に削減できるほか、実行プロセスを常駐させることによって、オンデマンド型ジョブに適したアプリケーション制御を行い、従来比で3倍から5倍の処理性能を実現するとしている。さらに、ジョブ単位での資源割り当てを行うことによって処理の集中による資源競合を回避し、バッチの安定実行を保証する。将来的には、ジョブの集中によるシステム負荷に応じて、処理のためのリソースを自動的に追加する「バッチグリッド」機能への対応も計画されているという。

「エンドツーエンドのリアルタイムなサービス連携にあたっては、業務サービスとバッチ処理の連動が不可欠。Job Workload Serverは、基幹業務の3割から7割を占めるバッチ処理を俊敏かつ安定して実行するもの。バッチ処理をオンデマンドで業務サービスと連動させることで、顧客の膨大な資産を生かすものだ」(富士通、ソフトウェア事業本部ミドルウェアプラットフォーム事業部事業部長の今田和雄氏)

 Interstage Job Workload Server V8は、同社PRIMEQUEST上のRed Hat Enterprise Linux AS(v.4 for Itanium)で動作し、価格は672万円より。同製品を含む、Interstage V8の22製品は本日より販売が開始されており、今後2年間で国内において3万7000プロセッサライセンスの販売を目標とするという。

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