日本IBMとジャックス、信販/カード向け基幹システムを他社にも開放

ニューズフロント

2006-05-22 22:24

 日本IBMとジャックスは5月22日、日本IBMの共用データセンター機能「Service Delivery Center(SDC)」を利用して運用する信販およびクレジットカード業務向け基幹システム「JANET」について、複数企業による共同利用可能な状態の本番稼働を始めた。

 JANETは、ジャックスが利用している基幹システムで、日本IBMが1997年5月にシステムインテグレーション業務を受託して構築した。両社は、システム稼働前の2000年1月にSDCにもとづくアウトソーシング契約を結び、2001年5月からジャックスの情報システム開発、運用全般でサービスを提供してきた。24時間365日稼働が可能で、「導入以来約5年間無停止という高い信頼性を備える」(両社)という。契約店舗ごとに異なる決済や例外処理などに対応でき、ショッピングクレジットやカード、住宅ローンなどの商品や業務別にプログラムをモジュール化している。

 日本IBMのSDCは、障害管理やヘルプデスクなど、システムの運用管理に必要な機能を、機能ごとに集約し、複数の企業に対して運用管理サービスを提供する。ジャックスは、JANETを、業界、業種、系列にこだわることなく、ほかの企業と共同で利用していく計画だ。両社では「稼働実績のあるJANETを利用することで、企業はシステム構築における膨大な開発コストを節減し、システム障害やスキルある人材の確保などのリスクを大幅に低減できる。保守および運用段階でのIT経費も削減できるため、自社の戦略に適した新分野へのIT投資を増やせる」としている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]