NECは6月15日、組み込みソフト開発や大規模システム開発向けのプロジェクト管理システムの最新版「ProcessDirector Ver4.0」を販売開始した。6月16日に出荷を開始する。
ProcessDirectorは、プロジェクトの進捗管理、品質管理、課題管理、ワークフロー、成果物管理などの「個別プロジェクト管理機能」と、受注案件管理、審査実施記録、標準資産管理、プロセス計測管理(生産性データ管理)などの「組織管理機能」という、2つの仕組みを持つ総合的な管理環境である。NECでは、「この2つの機能を連携させることで、管理効率の向上が可能となる」としている。
最新版では、これまで別々に管理されていたモデルごとの製品軸と、入出力や画面表示などの機能軸の2つを統合し、マトリックス管理機能として提供する。「製品Aや製品Bといった製品ごとの管理の軸と、複数の製品開発に共通する機能Aや機能Bといった機能ごとの開発体制の軸が交差する形で、マトリックスに進捗を管理できる。これにより、組み込みソフト開発の実態に合った管理機能を実現した」(NEC)
大規模システム開発向けとしては、プロジェクト単位で一元的に定義した機能構成が細分化されて各工程に反映できるようにし、入力工数の軽減を図った。また、日本版SOX法に対応するため、プロジェクト遂行手順の標準化、順守状況の把握、監査などの管理機能を強化した。
税別価格は以下のとおり(カッコ内は人数追加100名の価格)。NECでは、今後3年間で1000サーバの販売を見込んでいる。
標準体系
- 基本管理:300万円(100万円)
- 品質管理:150万円(50万円)
- ISO9001対応:150万円(50万円)
- 組織管理:100万円(30万円)
- 受注案件:30万円(10万円)
- コラボレーション開発環境:300万円(100万円)
- コラボレーション開発環境/プロジェクト登録:100万円(30万円)
- マトリックス管理:300万円(100万円)
- 組織/要員情報API:100万円
機能セット体系
- 標準資産/成果物管理:200万円
- 進捗/品質管理:250万円
- プロジェクト状況監視:330万円
コーポレートライセンス体系
- 1万名用ライセンス:2.4億円
- 4000名用ライセンス:1.2億円